早稲アカ主催「夏フェス」を利用して、普連土学園の学校見学会にお邪魔してきました。

 

 

 

 

普連土学園

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダルマ 住所 港区三田

     都営三田線「三田」駅より徒歩7分

 

ダルマ 別学(女子校)

 

ダルマ 試験日 2月1日AM(4科)

      2月1日PM(算数)

      2月2日PM(算国)

      2月4日AM(4科)

 

ダルマ 四谷大塚80偏差値 57

 

 

 

 

  教育理念

 

 

普連土学園は、1887年に

新渡戸稲造と内村鑑三の要請を受け

キリスト教フレンド派(クエーカー)の婦人伝道会により

設立された学校です。

 

 

『二月の勝者』でマブダチ呼ばわりされてた「普連土」は

津田仙(津田梅子の父)によって名付けられた由緒正しい校名。

※津田仙はキリスト教啓蒙の第一人者

 

フレンド派であることと

(あまね)く世界の地になる」という

2つの意味が込められているそうです。

 

明治20年に、世界で通用する普遍的な

学問・知識の習得を目指したというのは、

当時の女子教育にしては先進的だったのではないでしょうか。

 

 

フレンド派創始者ジョージ・フォックス氏の言葉

”Let Your Lives Speak”(あなたの生き方をもって示しなさい)を

モットーに、次の4つの価値観をもとにした教育を行っています。

 

・あらゆる権威・伝統からの「自由」

・神の前での「平等」

・粘り強い「対話」

・絶対的「平和主義」

 

 

今回の説明会でも、冒頭30分を使って

校長先生自らキリスト教の宗派について説明くださり、

 

本校が宗教教育を大事にしていること、

キリスト教の教えが教育の柱になっていることを

伺い知ることができました。

 

 

 

 

 

  校風・校舎

 

 

1968年に建てられた校舎は

歴史と品格を感じる、とても美しい建物です。

 

昭和の名建築家 大江宏の設計で、

「モダニズム建築100」や「東京都選定歴史的建造物」にも

選ばれたそう。

 

 

教室の机と椅子はクラシカルな木製で、

アンティークのような落ち着きが。

(生徒さんからのアンケートには「机と椅子が重い」とも)

 

最新の設備を備えているわけではないかもしれませんが、

手入れをしながら大事に使っている様子がうかがえて

とても居心地がよさそうでした。

 

 

 

 

  授業・学習指導

 

 

1学年あたり約40~45名×3クラス、

全校生徒800名という小規模な学校です。

 

 

週5制(土曜休み・一部、部活あり)。

授業は1コマ45分。
 

他校に比べて朝が早く、

8:00登校、毎朝20分の礼拝があります。

 

 

英語と数学はクラスを分割して

小人数授業を行っているそうです。

中1・中2は番号別、中3以降は習熟度別。


また、高2生は、希望者には小論文の個別授業を

受けられるとのこと(有料・25,000円)

 

 

文系6割、理系4割と文系比率が高い一方で、

理科部が国際モデルロケット大会で優勝した実績も。

 

2023年より東京理科大と教育連携をスタートするなど

理系にも力を入れていきたいという意気込みを感じました。

 

 

ちなみに、お昼はお弁当持参ですが、

「玉子屋」さんで仕出し弁当を注文することもできるそう。

 

 

 

 

  入試について

 

 

2025年入試に大きな変更点はありません。

 

合否のボーダーに位置する場合は

複数回受験している方が優遇されるとのこと。

 

また、繰り上げ合格の場合も

複数回受験を優先的に合格とするそうです。

 

 

2/1PM回は、算数1科目入試。

1行問題(2点)×50問の形式で、難易度も標準的とのこと。

 

昨年の2/1PMは、317名が受験して220名合格(倍率1.4倍)、

うち入学したのは23名。

 

都心(三田)なのでアクセスが良く、

しかも、算数1科目で拘束時間が短い(15:30~16:20)という点が

多くの受験者から支持されているのでしょうね。

 

 

 

 

  感想

 

 

手作り感のあるスライドを使った

なんとも温かみのある説明会でした。

 

大変、大変に失礼ながら、

「広報やマーケティングが得意ではないのかしら…?」と

はじめは思ったのですが、
 

派手なPR、お金をかけてコンサルに依頼するような広報活動は

本校の簡素を是とする校風にそぐわないのかもしれません。

 

 

華美さはないけれど、地に足をついた教育で、

小規模校ならではのアットホームな雰囲気があり、

先生と生徒の距離も近そうです。

 

見学させていただいた授業中の教室も

穏やかで平和な空気が流れており、

どんな子でも居場所を見つけられそうな印象を持ちました。

 

 

とても興味深かったのが、

生徒さん手作りのパンフレット。

 

生徒さんたちのアンケート結果などが載っており、

「普連土学園の良いところ・悪いところ」などが

生徒目線で率直に語られているのが大変参考になりました。

 

 
 
同時に、こうしたアンケート結果
(けっこう辛辣な意見も載っている)も
隠すことなくオープンにする裏表のなさが
本校の魅力なのだな、と感じたのでした。
 
 
本日もお読みいただき、ありがとうございました。