2004年に長崎県佐世保市で起きた事件を

ご存じでしょうか。

 

 

2004年6月1日、佐世保市のとある小学校の教室で

小6女児が、同級生である小6女児の首を

カッターで切りつけ、殺害した事件です。

 

小6女児による校内での事件という衝撃的な話に、

多くの人がショックを受けたことと思います。

 

 

 

被害女児の父は、当時、毎日新聞佐世保支局長。

 

 

報道に携わる身として、

娘を失ってつらい中でも矢面に立ち、

被害女児の兄弟に取材が行かないよう

力を振り絞って家族を守ったそうです。

 

 

 

そんな悲しい事件から、今年で20年。

 

 

毎日新聞では、20年目の節目として

ご遺族が当時を振り返る記事を連載しています。

 

 

 

 

 

 

 

この事件については、ある本が出されています。


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著者・川名壮志氏は、毎日新聞記者。

 

被害女児の父の部下にあたる方で、

事件当時、毎日新聞佐世保支局に勤務していました。

 

 

毎日新聞佐世保支局は、支局長の職場兼住居。

 

つまり、

著者は支局長の家族と毎日のように顔を合わせていた方。

 

被害者家族に非常に近い立場にいた第三者が

丁寧に取材を重ねて記した書です。

 

 

 

タイトルの「謝るなら、いつでもおいで」は

被害女児の3歳年上のお兄さんの言葉。

 

 

 

被害女児と3歳年の離れた兄は、

加害女児のことも

ふだんからたびたび家に遊びに来る妹の友達として

よく知った存在だったそう。

 

 

 

だからこその、

 

「謝るなら、いつでもおいで」。

 

 

 

私は本書を初めて読んだのは

まだ20代の頃だったのですが、

 

このタイトルに決まったいきさつを知ったとき、

お兄さんの苦しみ、後悔、葛藤、やるせなさ、、

さまざまな感情に触れた気がして

涙が止まりませんでした。

 

 

 

今、事件当時の被害女児・加害女児と

同じくらいの年頃の娘をもつ身になって

改めて読み直しましたが、

 

私だったら、正気じゃいられない、と感じます。

 

 

 

読んでいて、何度も

息ができなくなるような瞬間が訪れるのです。

 

 

これが実話だということが、ただただつらくて苦しい。

 


そして、自分の娘たちが

今日も安全に登下校していることに感謝し、

帰ってきたら「おかえり」と抱きしめたくなります。

 

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

▼被害女児の兄弟を追った第2作目も。