ブログネタ:今痛いところ 参加中なぜだか、投げたのか投げられたのか、覚えてはいないけど、
あの強くて白い光を浴びていた小石と、その行く先を追っていた目の記憶がどうにもとれない。
遠くの街の遠くの石と
道路のアスファルトに少し熱を感じ始める季節になった。
照りつける日の光も熱いには熱いが、まだ痛くはない季節。
どうしようもなく夏に向かっていく気候に引っ張られて、ただただ夏まで運ばれるしかない季節。
そんな夏に片足をつっこんだ日の昼間、俺はただバスに乗ろうとバス停まで歩いていたんだ。
「あ…」
と自分の声を聴いてから、声を出したことに気付いた。
目の前に鮮やかな色が通り過ぎてく。
ただ、自分の目的地の名前だけが停止したようにはっきり見えた。
「しまった…」
しっかり、自分の乗るバスが行ってしまったのだと認識したころには
バスは先の道路に跡形もなく、更に先の目的地へと向かっていってしまった。
いっきに、足の機能が低下する。足が重い。
見えなくなったバスの変わりに、白く先を光らせたバス亭の看板が目に入ってきた。
そうなんだ。
いつだって。
目的地というものは、常に自分の先にしかないのだ。
過ぎ去ったものを目指す人はいないのだから。
とかなんだか、本で読んだと思われる言葉が頭を流れた。
と同時に、頭が痛くなってきた。
さて、とりあえず、どうしようか。
手段を変えるか、それとも目的地自体を変えるか。
じわじわと伝わってくる熱と、じんわり温まってきた皮膚にはさまれて
俺の頭は、しばし白い隙間だらけの時刻表とにらめっこするしかなさそうだ。
fin.
