友人から頼まれてお衣装を作りました。
友人は浮気草を作りだすキューピッドをやるんだとか。
30代が着てもイタくないキューピッドと注文をもらいました。
その後ちょっとデザインを作り変えて、彼女の姪っ子ちゃんがタリスマンのお衣装に使ってくれる予定です。
中学生と同じサイズ着れるの?!なんて最初はびっくりしたんですが、友人は小さい頃から新体操を続けて今も指導者としてやっているので細いんですよね。
やっぱり体型は日頃の運動がものを言うんですね。
真夏の夜の夢といえば、私が初めて見たのはバレエではなくミュージカルのものでした。
小学校の芸術鑑賞会のようなものだったと記憶しているのですが、ロバの頭の被り物や妖精のメイク、衣装も可愛らしいタイプのものではなく劇画チックで舞台芸術ってこういうのなの?と衝撃的だったのを覚えています。
原作はシェイクスピアの喜劇で、オペラや映画なんかもありますね。
題名の真夏の夜とは日本語の意味そのままではなく、夏至の夜のことで、ヨーロッパでは妖精たちが出て来て不思議なことが起こると言われているそうです。
アテネの町の貴族のハーミアとライサンダーは恋人同士ですが、ハーミアの父はディミートリアスを結婚させたがっています。
父親の言いつけに背く娘は死刑にするという古い法律があり、ハーミアはディミートリアスとの結婚か死刑かの選択を迫られます。
ハーミアとライサンダーは駆け落ちすることを決め、森で落ち合うことにします。
このことをハーミアは友人のヘレナに打ち明けるのですが、ディミートリアスに恋しているヘレナはディミートリアスが2人を追うだろうと考え、彼女もまた森へ行きます。
またその頃町ではアテネの公爵シーシアスとアマゾン国のヒポリタの結婚式が間近に迫っており、そこで劇をする6人の職人たちが練習をしようと森へ入って行きます。
こうして10人の人間が夏至の夜、森へ足を踏み入れたのです。
一方森では妖精の王様オーベロンと女王のティターニアがとりかえ子を巡ってケンカ中。
(とりかえ子はヨーロッパの伝説で妖精が子どもを連れ去るときに代わりに置いていく子どもで、それは魔法がかけられた木片で、どんどん弱ってすぐに死んでしまうそう。)
腹を立てたオーベロンはティターニアにいたずら好きの妖精パックを使っていたずらを仕掛けます。
キューピッドの魔法の矢に当たって出来た浮気草の惚れ薬をティターニアのまぶたに塗り、目覚めて最初に見たものを好きになってしまうというものだったのですが、パックは森へきていたライサンダーたちにも惚れ薬を塗ってしまったり、劇の練習に来ていた職人の頭をロバに変えてしまったり、、、
おかげでディミートリアスとライサンダーがヘレナを好きになってしまったり、目覚めたティターニアは頭がロバという奇妙な人間を好きになってしまったりと大混乱。
とりかえ子の問題が解決すると、オーベロンが奇妙な人間に恋するティターニアを不憫に思い、魔法をといて元通りに。
でも魔法を解かれなかったディミートリアスだけはヘレナを好きなまま。そしてハーミアの父も説得したのでみんなが幸せになりました。
、、、なんて都合のいい話!
と子どもながらに思ったのを覚えているのですが、後々、喜劇と聞くとああいうタイプのお話かと思い出すので、『真夏の夜の夢』は私にとってはなんとも印象深いお話です。
注文してくれた友人も一緒にそのミュージカルを見たのですが、昔話をしながら「あの頭がロバの人間の真似ー」なんてやっていたらぶつかって倒れたトルソーが大破しました、、、
もう少し落ち着いた大人にならないといけませんね。