ざっくり最後までのストーリー書いちゃう
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富豪のシリワット家に生まれたチャナタワ(後にニラと改名)は、サッカーやゴルフは嫌いでメイクやドレスが好きな男の子。
そんな彼を異常だと蔑み暴力をふるう父親と叔母。
母親を除いては、叔母の夫チャット(チャチャウィ)だけがありのままの彼を受け入れ「チビ君」と呼んで可愛がってくれた。
また父親は女と酒癖も悪く、耐えかねた母親は離婚訴訟を起こしロンドンに逃げた。
20歳になり性別適合手術を受け、やっと包帯が取れるという時に、母親が自動車事故で他界する。
身元の判明も困難なくらい酷い事故だったため、親子共々亡くなったことにし、新しい身分を偽造した。
事故の原因は父親にあり、復讐を誓ったチャナタワはニラとしてタイへ戻り、シリワット家の前に姿を現す。
チャットは初対面のはずのニラになんだか不思議な感覚を覚え、惹かれていく。
それに感づいた嫉妬深い叔母は、ニラを敵視。
女癖の悪い父親は、美しいニラに目をつけるが、もちろん彼女は相手にしない。だがそうすればするほど余計に執着されてしまう。
この俳優さん最高でした🤣
復讐のためには、まずは味方と薬を手に入れないといけない(ホルモン剤とか色々)。
そこで、かつて通っていた精神科のベンジャン医師を訪れる。彼は母親の友人の旦那さんでもあった。
彼はニラを同じ家に住まわせ、医師としてだけではなく父のような兄のような立場で面倒を見ることにする。
ベンジャンの家には家政婦のオンさんが同居していた。
明るく心優しい彼女と3人で生活していくうちに、復讐しか頭になかったニラの心も少しずつ解れて来、「メイクの仕事をしたい」という目標を持つようになる。
メイクの腕を見込まれて、セレブ主催のチャリティーイベントの仕事を貰ったニラ。そこでスタイリストのヨドイとメイク係のベイトンに出会う。
この2人が後に「家族」と呼べる大切な存在に…
そのイベントには叔母も関わっており、父親とチャットもゲストとして参加していた。
ファッションショーには人気モデルで女優のマナウが出演予定だったが、彼女は人気に乗じた傲慢な人間であり、リハにも一度も現れず、"たかがメイク係"のニラやベイトンを見下してもいた。
責任者だったヨドイママは怒り心頭。そしてニラにスター性を見出していため、当日も遅刻してきたマナウの代わりにニラをショーのトリに出演させ、大成功。このままモデルや女優の仕事をしないかと誘われる。
芸能人になればあれこれ詮索されるからと反対するベンジャン医師。だが成功すれば見下されることはなくなると考え、オファーを受ける。
チャットが心惹かれているニラの成功が許せない叔母と、自分の見せ場を取られたマナウがここからタッグを組み、探偵や記者を使ってゴシップネタをばら撒いたり拉致ろうとしたりと攻撃に攻撃を重ねる。
ニラもちょっと脇が甘いのよね…
でもやられたらやり返すよ
が、仕事に真面目に取り組み努力も惜しまず、真っ直ぐに人生を歩みだしたニラには庇ってくれる味方も増えていた。
ベンジャン医師の治療やオンさんの温かさのおかげでトラウマから回復しつつもあり、冷静に切り返す術も覚え、ピンチを切り抜けて、スターへの階段を登っていく。
とはいえ、他人に蔑まれるような言動にはどうしても耐えられず、たびたびフラッシュバックに苦しめられる
子供の頃から好きだったチャットへの愛は止められない。だが不倫に躊躇いもあった。
しかし、そもそもチャットは叔母が妊娠したと騙されて結婚に追い込まれたのだと知ってからは、そのタガも外れた。
叔母とマナウは執拗にニラの弱点を探っていた。
ニラが、両親や出身地などプライベートを一切明かさないためそこに何かあると睨み、いくらかかってもいいからと元刑事の探偵に調査させていた。
探偵はベンジャン医師の家に侵入し、ニラのカルテを盗む。そこからロンドンへ飛び、ニラの家にも侵入し、全ての真実を手に入れた。
スターのニラが実は大富豪の子供で、しかもトランスジェンダー、という大スキャンダルをネタに父親から大金をせしめようと、情報を少しずつ小出しにして売りつけている最中、
探偵の子飼いの男が整形の過程を撮った写真を目にし、大スター ニラが実は男だったというゴシップは、記者に大金で売れるぞと持ち出してしまう。
全てを知った父親と叔母は衝撃を受けた。
死んだと思っていた息子が生きていたこと、性転換していたこと…
そしてニラの自分達への態度で、彼をどれだけ傷つけ、憎まれていたかを初めて理解したのだ。
父親は、女のようでは将来差別を受けるに違いない、そんな辛い思いはさせたくないと、彼なりの愛情で厳しくし、男らしくしてやろうとしていたつもりだった。それがそんなに息子の心をえぐっていたとは思っていなかった。
ショックを受けた父親は、チャナタワ(ニラ)に謝らなければと立ち上がる。その時使用人が「ニュースを見てください!」と駆け込んで来た。
「あのスターは実は元男?」というニュースが報じられていた。断定はしていないものの、明らかにニラと分かる。
何故漏れたのだと動揺している兄妹のところへチャットが怒鳴り込んでくる。「最低の嫌がらせだ!」と。なんとかチャットを落ち着かせ、真実を告げる。
衝撃を受けつつも、どこか納得するチャット。
「だからニラと居るのはあんなにしっくりきたのか… もっと早く気づいてもよかったはずなのに…」
3人が呆然としていると、ベンジャン医師が飛び込んで来た。「チャットさん!ニラは?ニラは何処です⁉︎」
ニラはかなり回復していたし、LGBTへの差別には反対だと公表もしていたが、自分自身がトランスジェンダーということだけは誰にも言わなかった。
「家族だ」と言っていたヨドイとベントンにさえも。
それだけは絶対に知られたくなかったのだ。
特にチャットには。
幼い頃から言われ続けた「自分は異常者」という呪縛から、完全に解き放たれてはいなかった。
チャットが生涯を共にしようとしている人間が、異常者のチャナタワだとは知られたくなかった。
そんな状態でこんなニュースが出たと知れば、どうなるか分からない。だから今すぐニラを保護しないといけない…
チャットがベンジャン医師と出ようとすると、父親と叔母も一緒に行くと言う。
今会うのは得策ではないと止めるが、どうしても息子に会って謝りたいと懇願され、了承する。
ニラは密かにチャットと買っていた一軒家で、ご機嫌でロンドンへ発つ準備を進めていた。
一息つこうと、コーヒーを飲みながらスマホを見ると、ヨドイママからメッセージが…
壊れてしまったニラ。
このシーンが、なんだかITSAYの赤ブラシーン
思い出させて余計に泣けるね…
あっちの方が後だけど
大量のアイスクリームに、持っている全ての薬をトッピングして食べる。
ウエディングドレスのような服を着て、メイクをしていると、チャットが入って来る。
「チャット?ちょっと待ってね、
すぐメイク終わらせるから。
涙が止まらなくて進まないの。なんでかしら」
何事もなかったように振る舞おうとする
「ニラ、大丈夫だよ。どんな君でも愛してる」
ナイフを手にゆらりと立ち上がる
「…実は元男でも?」
「そうだよ。…でもね、昔もっと愛してた男の子がいたんだ。我が子のように可愛いがってた」
「……」
「ニラ、どうして君とこんなに心が通じ合うのかやっと分かったよ。一緒に行こう…チビ君」
わぁぁぁぁぁぁ
ナイフを振り回すニラ。
そこへ待機していたベンジャン医師と父叔母が止めに入る。
「やめてくれ、息子よ」
「息子?誰の?あんたの息子は変態でしょ!」
「…」悲しい目でニラを見る父親
「…?知ってるの…?
先生!この人たち全部知ってるの⁉︎みんな⁉︎」
「大丈夫だ、みんな知ってても君を愛してる
僕も、チャットさんも」
父親が謝る。
すまない、理解できなくて。心配だったんだ、このままではいつか辛い目にあうんじゃないかと。でも間違ってた。
「殴ったのは、愛してたから?
いつも怒鳴ってたのは、心配だったから?」
「そうだよ」
「私の気持ちは考えずに?」
心から申し訳ないという顔をする父親
ベンジャン医師が言う
「やり直そう、もう一度。大丈夫だから」
「………ごめんなさい
こんな私で
ひどいことをして
幸せになるべきなのに
私もなりたかった」
そう言って、ナイフを自分の首に滑らせた
一年後
父親は生活もままならないほどのうつ状態となり、叔母に介護されながらニラからの電話を待ち続けている
チャットは離婚が成立し、一人でタイで生活している
ニラは一命を取り留め、1人ロンドンで暮らしていた
この世界のどこかに愛する人がいると思えるだけで、心穏やかでいられる
落ち葉を眺めながら、いつか自分を許せる日が来たら、帰れるかもしれないと思いつつ
という感じで、
いやマジで
すごく面白かった〜

本当にラストのあのシーン、何度見てもすごい…
がしかしひとつだけ納得いかないのは叔母。
父親は、愛情から厳しくしてたっていうのは、まあかろうじて理解できなくはない。
本人の気持ちを無視した、独りよがりの愛情のかけ方だったのは確かで、間違っていたとは思うけど、ま、最後は理解して謝ったし。
でも叔母の態度は、単にLGBT嫌いで弱いものに向かって思いつくまま暴言を吐いてただけにしか見えないんだな。
だから最後にニラの所に行くのも、行って心配そうな顔をしてるのも、オイオイお前何言っちゃってんの?
と、少々お言葉が悪くなるくらい納得いかなかったです。
だいたいチャットに対しても、
「いつも無視されて話をしてくれないから尾行をつけてるんだ、悪いのはあっちだ」
と兄に主張するのに対し
「そんなにしつこくしたら嫌がられて当然だ。怒鳴るのをやめて引け。そうしないと離婚されるぞ」
と何度も忠告されているのにやめず、
「どうして私の味方してくれないのよ!うわーん」
と自分の事しか言わずに、何がいけないのか内省することは一度もなかった。
この叔母は資産家に美人に生まれて、幸福になれる要素をたくさん持っていたのに、この中で一番哀れな人だなぁと思いました
全21話と長いけど、中弛みもなく見応え十分!
ストーリーはとても書ききれなくて、
実はニラの味方、運転手のポーが重要人物として存在していたり、
ヨドイとベントンの楽しいシーンもたくさんあるし
家政婦オンさんとのシーンはホント心温まるし
ベンジャン医師とニラの関係
も色々あるし

マナウはホント嫌なやつだしで、
是非本編見てください〜‼️
画像動画お借り先