クリスマスおめでとうございます☆


2013年も残りわずか。 今年もいろんなことがありました。


全日本選手権では、タカヒコさんの素晴らしいロンカプを見ることができました☆


タカヒコさんらしい伸びやかなスケーティングが、ロンド・カプリチォーゾの旋律にのって滑らかに氷を支配し、タカヒコさん本人が言っていた通り、心、体、氷が一体となったFSでした。


去年の全日本以来、ロンカプを見るたびに、プログラム構成をひとつひとつ、

「次はジャンプ、そしてスピン、ステップ・・・・」なんて確認しながらハラハラと見てしまっていたのですが、

今回の全日本では、そんなことは忘れていつの間にかあの美しい曲にうっとりと聞き入りながらタカヒコさんの足元を見つめていることができました。


ジャンプに多少の不安定さはあったものの、私が見たかったスケートが確実に、戻ってきていました。


タカヒコさん、おかえりなさい。


心からそう思える、幸せなスケートでした。



晴れやかな笑顔で表彰式を終えた翌日はオリンピック代表選手の発表。


実は私はこの日も仕事をしていました。


選考基準とか、心情的な各方面の意見がありましたが、私はあの素晴らしいロンカプを見て、激戦の全日本選手権で這い上がった、3位表彰台のタカヒコさんがきっと、代表に選ばれると思っていたので、たまアリで発表を待つ友人たちのところへ駆けつけて、一緒に祝杯をあげようと、仕事後、電車に乗ってさいたま新都心駅へむかっていました。


LINEやツイッターで情報をチェックしつつ、あと2駅で新都心駅、というところで、日本男子3枠の代表選手の発表を電車の中で知りました。


LINEでつながっていた、会場内にいる友達や、家でテレビ観戦していた友達から、つぎつぎに上がるトークを追いかけつつ、アタマの中は真っ白で、どうしていいかわからないまま、新都心駅に到着。


冷たい風が吹き抜ける改札を出ると、スーパーアリーナ周辺のきらめくイルミネーションを背景に、どんどん人が押し寄せてくるところでした。


クリスマスのイルミネーションが、これほど無意味に味気なく感じた瞬間は、・・・初めてでした。


会場内にいた友人たちと合流して、お互いの顔を見た瞬間にようやく、悲しさ、くやしさ、「なぜ?」という疑問、そして前日見たタカヒコさんの晴れやかな笑顔がいっしょくたにこみあげてきて。。。


泣きました。


今まで私にとってスケートは歓びであり、安らぎであり、カタルシスを得るものでしたが、昨日のあの瞬間はただただ、泣けて泣けてしかたないものでした。


それでも、友人たちと抱き合って泣けた私はラッキーだったのかもしれません。


結局深夜・・・というより未明まで、居酒屋で仲間同士語り、飲み、泣き明かしてしまいました。


その居酒屋には大きなテレビがあったので、夜の報道番組での発表の瞬間を見て、タカヒコさんのインタビューも見ることができました。


タカヒコさんが「思うところはあるが、言わない」と決めたことですので、私もあまりそういうことに関して書こうとは思いません。


ただ、あなたと同じく、「悔しい」です。



でも、決まってしまったことです。


またひとつ、目の前に立ちはだかった壁ならば、またひとつ、破って乗り越えるだけです。



今回の全日本選手権の表彰台に上がったのはくしくも、昨年のスケートアメリカで、つまり海外でのグランプリシリーズにおいて初めて日本人が表彰台を独占した時のメンバーでした。

そのシーズンの終わりに足を痛めてどん底を味わったタカヒコさんが、今回また、この3人で今度は激戦の全日本選手権のポディウムに立てたということは、やっと振り出しにもどれたということだと思います。


手中にしかけたオリンピックという大きな一つの目標が、いきなり奪われてしまった今、正直何も考えられないと思います。


時間が必要ならば、好きなだけ時間を取ってください。 好きなだけ休んで、好きなだけ考えてください。


そして、必ずこのくやしさを、その美しい、無二のスケートで晴らしてください。


あなたなら出来ます。 信じています。 



Tanti auguri di Buon Natale e il 2014 ti porti salute,serenita' e felicita'......

(素敵なクリスマスと、来たる2014年が健康で晴れやかな、幸せに満ちたものとなりますように。。。)


Buona fortuna!