愛するミラノの大聖堂ですドキドキ


初めてミラノに降り立った瞬間から、この街に恋してしまいました(///∇//)


どうしてっていわれてもうまく言えないんですけど、自分にとって求めていたものがそこにある、そんな気がして、かれこれもう10年以上、この街に通っています。


500年の歳月を費やして造られたミラノの大聖堂は、ヨーロッパゴシック建築の最高峰と言われていますが、なにせ500年です。 完成したと思ったら、最初に造った部分はもう、修復が必要になっていて、修復工事でまた数百年w。。さらに、修復が終わったら今度は汚れ落としの作業が入り、それが終わるとまた今度は修復。。。。


ミラノでは、「きりがない」とか、「終わりのない」っていう意味で、Il lavoro del Duomo・・・「ドゥオモの工事」という言い方をするんだそうです( ̄▽ ̄*) もちろん、ミラネーゼたちはそんな大聖堂に誇りと親しみをもっているんですけどね。


イタリアの中でもミラノは、ファッションやショッピングの町として有名ですし、大都市としてエネルギッシュでスピーディな町という印象が大きいかと思います。


でも、私の愛するミラノはそれだけじゃない。


ちょっと郊外にでれば、のどかな田園風景がひろがり、水路やカッシーナと呼ばれる牧場風景が身も心も癒してくれます。それでいて、毎夜どこかでイベントが行われたりと、まさに宝箱のようなところです。


ローマやフィレンツェ、ヴェネツィアなどのいわゆる「王道」の観光都市とはまた少し違う魅力を、ちょっとでも伝えられたらいいなあ。。なんて思っています。


さて、「王道」という言葉が出たところで、フィギュアスケートのことなど。


王道という言葉は、いろんな意味でつかわれますね。フィギュアスケートではよく、試合で使う曲やプログラムを「王道」という冠を載せて言ったりします。


最近の王道は、いわゆる「定番」というか、知名度が高い=評価の高いという意味で使ったりもしますが、そもそもどんな意味なのか調べてみました。


まずは読んで字のごとく、「王様の道」という解釈。 王様が通るための道ですから、周到に準備され、整備された道のコト。王様は目的の場所まで迷うことなく進んでゆける、というなんとも素敵な道ですね♪


一方で、よく耳にするのは「学問に王道なし」という格言。


先の意味ですと、エスカレーター式に迷わず簡単にゴールへ到達できる、いわば近道のような「王道」ですが、学問を修めるのに、そんな近道なんてないよ、という戒めの言葉ですね。


まあ、学生時代が遠い昔になってしまった私にとっては、「学問」だけが「王道なし」だとは思えませんけどね(o^-')b


自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分で答えをみつけていくこと。 


周りが準備して、整備してくれた「王道」も、ただそのレールに乗って進むだけでは、ゴールに辿りついても、周りが求めていた「王」の冠をただ、頭に載せるようなもの。


実は私、去年タカヒコさんのFS「ロンド・カプリチォーゾ」を見た時に、「王道だな」って思いました。




曲そのものもそうですが、初めてこのプログラムを見たときに、美しさはもちろん技術的にも体力的にも壮絶なプログラムだと思ったものです。


これぞ、王道。


タカヒコさんだからこそ出来るプログラムでありながら、今までどおりのタカヒコさんではまだまだ表現しきれなかった部分を求め、引き出そうとする。。。


実際、初めて昨年のジャパンオープンで見たときよりも、試合を経るごとに洗練され、熟成されていくのがとてもとても楽しみでした。


怪我をして、体にも心にも重荷を背負って迎えた新年から、がむしゃらに這い上がってきた12か月。


タカヒコさんに示された「王道」は、決してやさしい近道ではありませんでしたが、ゴールはもうすぐです。


いばらと闇に覆われた道を切り拓き、その先の光を信じて駆け抜けてください。


それが、あなたのための「王道」なのです。


道を切り拓き、駆け抜けたあなたの笑顔を楽しみにしています。



たかちゃん、がんばーーーー!!!