いよいよかつてない激戦の全日本選手権が始まりました。


われらがタカヒコさんは、明日の(あ、もう今日か・・・)SP、21番滑走。


今シーズン、ここに至るまでのグランプリシリーズを見るにつけ、日本男子のクオリティの高さに目を見張る思いがします。


さて。


昨日は大掃除をする!と張り切っていたちゃおですが、途中でつい手に取ってしまったタカヒコさんの「ステップバイステップ」。・・・・お写真だけチラ見・・・のつもりが気づくと読みふけってしまっておりました(笑)


激戦の全日本選手権を目前に控えた状態で目を通したタカヒコさんの本。


胃が痛くなるような緊張感ですでにドキドキしていたちゃおの目に入ってきたのは、本の中で何度も書かれていた、


「いい滑りをしているかどうか」 という表現でした。


佐藤信夫先生も、タカヒコさんのご両親も、幾度となく立ち会ってきた試合の数々の中、何度も何度も「大切なこと」としてタカヒコさんに言い続けてきた言葉が、「いい滑りをすること」。 成績についてではなく、「滑り」そのものを大切にしているというところ。


それを読んだときに、ふっと心が軽くなるような気がして、そのまま最後まで一気に本を読んでしまいました。タカヒコさんが時折見せる、どこか達観したような表情は、なにが大切なのかという価値観をしっかり持っているからなのかもしれませんねえ。


そんなタカヒコさんですが、今季の全日本選手権を前に、すぽるとだったかな、インタビューで今の日本男子のしのぎを削る戦いについて聞かれて、「すごいなと思うと同時に、恐怖心を感じる」というようなことを言っていました。


タカヒコさんの口から、「恐怖心」という言葉を聞いたのは初めてのような気がしますが、本来だれもが感じつつ、特に試合の前にはあえて口に出さない「恐怖心」を、真っ向から受け止めて、言葉にして発することが出来たことに、新たなタカヒコさんの強さを感じたように思います。


本当の「栄光への脱出」は、その恐怖心の向こうにしかないということを、彼自身が一番知っているのですから。


「恐怖心」という言葉を口にするタカヒコさんは、その恐怖心と同じくらい、否、それをしのぐほどの渇望を感じてきているのではないでしょうか。


そんなタカヒコさんに、いちファンとしては心から、エールを送りたいと思います。


タカヒコさんらしい、「いい滑りができますように☆



・・・・現地観戦のみなさま、どうぞお気をつけて、そしてちゃおの分まで声援を送ってきてくださいね♪



ありがとうドキドキ