★1966年イチコーいすゞオバQはとバス/日本急行バス ~ ブリキ自動車コレクションから 081 | ポルシェ356Aカレラ

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★猛暑
長い梅雨が明けたと思ったら、今日は京都で38度など、いきなりの猛暑です。しかし、この暑さでマスク着用は辛いですよne☆

★テレワーク
都内での新型コロナ感染者数の激増に伴い、勤務先では8月から在宅勤務が可能となりました。在宅ではどうしても出来ない業務もあり、週2日程度は出勤する必要があるのですが、在宅勤務日は往復2時間以上の通勤時間もなくなり時間の余裕が出来ることがありがたいです☆☆

★閑話休題
と言う訳で今日はフェイント的な平日の記事アップです。「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第81回記事としてイチコー(一宏工業)のオバQバスをご紹介しますne☆☆☆ 


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★いすゞBUオバQバス
「いすゞBU30P型オバQバス」は1963年(昭和38年)3月に試作1号車が完成し、開通したばかりの名神高速 吹田~茨木間において実車走行試験がおこなわれ、同年秋には量産車が日本高速バスに納入され名神を走り出します。この車両に採用されたボディは所謂「川崎丸型」=通称オバQと言われるもので、軽合金の使用とⅠ型材の骨組みにベニア・ペーパーハニカム構造の床面等により従来車より1200kgもの減量に成功した画期的なものでした。室内は旅客機のイメージを目指しシートや荷棚等に工夫が凝らされ、高速走行用の空力ボディは全体に丸味を帯びて、前面大型ガラス、側面固定窓仕様といったディテールは当時最新かつ最高級と言えるものでした。基本型BU20Pの高速型であるBU30Pに於いては、10179cc230psターボディーゼルDH100H型エンジンを搭載し、高速型のファイナルギア、エアブレーキを装備しました。
1965年(昭和40年)には、ホイールベースをBU30Pの5600mmから5200mmに縮め、側面窓を引違いの開閉式に改めて軽合金から鋼製ボディに変更した普及型「いすゞBU15P」がデビューします。するとオバQボディのBUはワンクラス上の観光バスとして人気が爆発します。個性的で愛嬌のあるオバQ=川崎丸型ボディは人気が高く、事業者によってはいすゞ以外に日野や三菱ふそうシャシーにも架装されています。


●1966年 いすゞBU15P はとバス 実車画像
2009年はとバス広報室編集「はとバス学習帳」より。


1984年(昭和59年)5月発行 「はとバス35年史」より。


●いすゞBU30P 日本急行バス 実車画像
Web上の公開画像を借用。



【1965年 いすゞBU15P型 バス 実車主要スペック】 (1965 Isuzu Bus Type.BU15P Specification)
全長10810㎜・全幅2490㎜・全高3140㎜・ホイールベース5200㎜・車両重量9600kg・水冷4サイクル直列水平予熱焼室式DH100H型ディーゼルターボ10179cc・最高出力230ps/2300rpm・最大トルク81kgm/1600rpm・変速機5速MT・電装系12v・乗車定員:70名(座席49+立席19+乗務員2)・最小回転半径9100㎜・燃費4.8km/L・最高速度125km/h


【イチコー(一宏工業) 1/20スケール1966年いすゞBU15P型はとバス及び日本急行バス ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/20scale 1965 Isuzu Bus Type.BU15P Hato Bus&Nippon Kyuko Bus by Ichiko Tinplate Toy KEY DATA)

・商品名: はとバス/日本急行バス
・イチコー製品番号(製品管理番号): 不明
・基本素材: ブリキ
・発売時期: はとバス1966年(昭和41年)10月頃、日本急行バス1967年(昭和42年)5月頃?
・販売価格: 都内700円・全国770円 (はとバス・日本急行バス共)
・全長495mm (実車比:1/21.8スケール)
・全幅128mm (実車比:1/19.5スケール)
・全高150mm (実車比:1/20.9スケール)  
・ホイールベース235mm (実車比:1/22.1スケール)
・モデルとした実車年式: 1965~1966年式
・動力: 後輪フリクション
・箱のサイズ: 縦140×横508×厚さ155㎜
・バリエーション: 後年の再販品では窓が潰され室内造作も省かれたメクラ仕様に変更
・シャシー再現: 殆どなし
・特記事項: 生産数の99.9%以上が子供の玩具としての使命を全うし消滅していると思われるため、現存数は非常に少ない。
・入手難易度: 10段階評価でレベル8程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 6~10万円程度 (箱付未使用ミントコンディションの場合)


★東京玩具商報1966年11月号 一宏工業 広告 (筆者所蔵)
オバQはとバスがフォルクスワーゲン1600TL、初代プレジデントと共に掲載されています。この広告の出た1966年の時点では何れも前年にデビューしたばかりの新車をモチーフとしたもので、イチコーの製品化が早かったことが判ります。





★東京玩具商報1967年7月号 一宏工業 広告 (国立国会図書館の所蔵品より複写)
オバQ日本急行バスが東武けごん1720系、
BMW3200CSと共に掲載されています。






●イチコー1/20スケール1966年いすゞBU15P はとバス
イチコーは1990年代に至るまでオバQ顔のブリキのバスを連綿と販売しましたが、その中で窓の抜けたこのはとバスが最初の製品と思われます。全長50cm弱の巨大なサイズに鮮やかなカラーリングが施され、とても飾り映えがします。










品2ナンバー






手前は大きさ比較用トミカはとバス






運転席


シャシー裏面


光球商会1/20スケール1961年310ブルーバード日本交通タクシーとのツーショット。4~5年程度、オバQの方が時代が若いため、比較的短いタクシーの耐用年数からすると実車でこのツーショットは見られなかったかもしれません。








●イチコー1/20スケール1966年いすゞBU15P 日本急行バス
はとバスの金型を流用し、はとバスより半年程度は遅れて発売された製品。はとバスにあった天窓のプリントは消えています。






大2ナンバー




日本急行バスの文字とロゴマーク




ボロボロながら貴重な元箱




●イチコー1/20スケール1966年いすゞBU15P はとバスと日本急行バスの並び
2台共、カラーリングが魅力的♪












手前は大きさ比較用トミカはとバス






※いすゞBUオバQバスの実車カタログについては2014年9月13日の自動車カタログ棚からシリーズ第240回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): トミカショップ限定1/138三菱ふそうエアロスター「トミカショップバス」
2020年8月1日(土)発売の新製品。トミカショップのみで販売。税込価格770円。前面の行先表示は「トミカショップ」となっています。








★オマケ(その2): 1966年秋のキディランド プラモデル売場の画像
東京玩具商報1966年11月号に掲載された、1966年11月1日の新社屋オープンを記念した原宿キディランドの広告。プラモデル売場の写真には巨大なマルサンのカネゴンに加え、よく見るとレアなバラゴンやゴメス、パゴスのキットも山積みされている桃源郷状態であることが確認できます。恐らく、この時期ならば三共の国産車プラモ群なども大量に在庫していたことでしょう。この夢のようなプラモ売場の写真は旧社屋時代に撮られたものと思われます。




オマケ2のオマケ: 講談社ウルトラ特撮Vol.1「ウルトラセブン」とVol.2「ウルトラマン」。定価税抜1冊630円。エボ☆さんの記事を見て発売を知り購入☆この2冊については安価でもあり、リアルタイムでウルトラマン及びウルトラセブンを見た世代もしくは再放送での後追いであっても思い入れがある向きなら買わないという選択肢はないかも。




★オマケ(その3): 今日のビートルズ 「And Your Bird Can Sing」 1966
全編で聴こえるポールとジョージのツインギターが印象的な1曲。高校生の頃、私は難しいなあとヒイヒイ言いながら、2人分の演奏をいつも1人で弾いていました。当時は1人で弾いていると思っていたのです(汗)。