1/19(土)行きますアルマス泊まります ゲストハウスを訪ねる長崎の旅 1日目〜その5~ | ちいたろうのお出かけ日記

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いつかはあなたの住む街へ,行くかもしれません~♪。

 

 大好きなカステラの松翁軒で職場にカステラを送ろうとすると、
「こちらで入力をお願いできますか?」
とタブレット端末を案内されました。
「私もお手伝いさせていただきますので……」
 案内係らしい女性がそうおっしゃるので、トライしてみることにします。


 タブレット用のペンを渡され、入力する文字をタブレット上で書くのですが、なかなかうまく認識してもらえません。それでも、どうにか住所や名前を入力しました。
 一番困ったのは、電話番号の0の数字。これを手書きで入力すると、アルファベットのoだと認識されてしまうのです。
「すみません。数字の“0”を入力したいんですけど……」
 すると、案内係らしい女性が、
「私がやってみますね」
と言ってタブレットを操作するのですが、うまくいきません。彼女は売り場の奥にいた若い女性店員に声をかけて、どうにか入力してもらうことができました。
 けれども、職場の電話番号を入力したところで、痛恨のミスに気がつきました。手書きの伝票のように、一番はじめに送り先を書くものだと思っていたら、最初は自分の情報を入力する画面だったようです。
「すみません。これ、間違えてしまったのですが……」
「こちらこそ、わかりづらくてすみません。一旦、全て戻しますね」
 女性はそう言うと、店の奥に戻り、最初の画面の状態にしてタブレット端末を持ってきました。いや、本人に送るのですから、名前なんかはそのままでよかったのですが、それはこちらの都合。仕方ありません。
 再び入力するのですが、これがなかなか時間がかかります。
「手書きなら一瞬で終わるんだけどなぁ」
 心にはそう思っていても、そんなことを口に出せばデジタル化の波についていけないオッサンそのもの。頑張って入力するのですが、さすがに我慢の限界です。
「キーボード入力って、できないんですか?」
 そう聞いてみると、先ほどの若い女性を呼んで、どうにか画面にキーボードを表示してもらえました。
 彼女の胸の名札には「研修中」の文字。研修中の女性が講師役にまわるとは、世の中というのはなかなか面白いものです。
 結局、かなりの時間をかけて発送の手続きが完了しました。カステラは大好きなのですが、この入力システムはどうにか改善してほしいところです。
 近くにある観光名所、眼鏡橋は、橋が大好きな私には外せないスポットです。とくに、古い橋は大好物。眼鏡橋には幾度となく来ていますが、この橋のアーチの美しさには思わず見とれてしまいます。


 長さ22m、幅は3.65m、川面までの高さ5.46mという数字で見るよりも、実際に渡ってみるとけっこう大きい橋だと感じます。 


 長崎は何度も来ているので、道はわかります。歩いてゲストハウスに戻り、ひと息入れて、激ウマ酒場を目指すことにします。
 Yahoo!の雨雲レーダーによると、今日は18時頃から雨が降ると予測していました。ゲストハウスの外に出ると、確かにパラパラと小雨が降っています。
「雨雲レーダー、すごい」
 今日は雨の予報が出ていたので、東京から長い傘を持ってきたのです。


 ゲストハウスのすぐ近くにある「いなほ」さんは、マンションの奥にある、ちょっと入りにくいつくりのお店。夏にここに来たとき、店のオヤジさんに、
「夏は美味しい魚がないんですよ」
と言われたので、冬にリベンジです。


 まずは、いわし刺。これは脂がのっていて、実に美味しい。噛むと、魚の脂の甘みを感じます。


 日本酒は山口の五橋をいただいて、すっかりご機嫌です。
 もちろん、お刺身だけで満足できるはずがありません。他にも食べたいメニューはあるのですが、「うみたけ粕漬け」というのが気になりました。


「うみたけってなんだろう?」
 海にキノコがあるわけはないので、海藻でしょうか。大将に聞いてみると、貝だと言います。
「うわっ。これ、日本酒にピッタリだ!」
 粕漬けの香りが日本酒に合うのは当たり前なのですが、そこに貝の爽やかな歯応えがたまりません。


「そろそろ火の通ったお魚がいいかなぁ」
と思っていたところ、大将に相談すると、
「なまこは、大丈夫ですか?」
と大村なまこを勧められました。中には苦手な方もいらっしゃるのでしょう。
 しかし、こちらは食べ物の好き嫌いが極端に少ない方だと自覚しています。もちろん、なまこは大好きです。
 しかし、このなまこはどうでしょう。なまこというよりも、たこに近い歯応えです。


「大村なまこは、ブランドにしたいみたいですよ」
 大将がそう教えてくれました。なるほど、納得です。
 すっかり大満足でゲストハウスに戻り、リビングでシメに近くのコンビニエンスストアで買ったカップ焼きそばを作って食べていると、オーナーたかこさんがやってきました。
「お久しぶりです」
 このゲストハウスに来たのは、たかこさんのお話を聞きたいというのも大いにあります。
 こちらは、夏にここに来てからどんな旅をしたか。
とくに、五島で出会ったT氏とその娘Mちゃんとの旅の様子なんかを話します。
 たかこさんは、このゲストハウスのこと、新しく始めたこと、これからやりたいことなど、たくさん話をしてくれました。
「いいなぁ。羨ましいなぁ」
 なんだか昔、仲良しの年上の女性の話を聞いたときの感じに似ています。楽しいことややりたいことを見つけながら生きるたかこさんの姿が素敵だと思うのでした。