ご近所さん | ワタシノクラシ ANNEX

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The Tokyoite returned from Kansai to Tokyo.

父のお世話で実家に通うようになってから、古くからのご近所のみなさんのあたたかさに助けられることが多くて、ご近所づきあいっていいな…と思うようになりました。

わたしがまだ子供であった頃、母は近所づきあいを煩わしいものと捉えていたようで、常々わたしにご近所の愚痴をこぼしていたこともあり、その影響か、わたしも若い頃はご近所づきあいというものにあまりよい印象をもっていませんでした。ですけれど、わたしも年を重ね、母からの影響もすっかり薄れ、さまざまな経験を経てご近所づきあいに対するイメージがすっかり変わりました(まぁ、母の若い頃のご近所付き合いはママ友付き合いでもあっただろうことを思うと、今のわたしの立場とでは感覚違うかもだけど。そして、母が愚痴ってた対象のご近所さんは、転居されたり施設に入られたりで、もうご近所にはいないんですけれどね…そんな母も鬼籍入りしてますし)。

お惣菜のお裾分けをときどき届けてくださる方や、折々に父に会いにきて励ましてくださる方。
ホントありがたい。

先日は、父と30分ほどゆっくり外を散歩していたら、久しぶりに父を見かけたと励ましてくださった方が、あとでいろいろな差し入れを届けてくださった。「わたしも歩くのがやっとって感じだけど、歩くの大事だし、できるだけ元気で歩きましょうねってお父さんに伝えてね…」と。

その日は3月3日。
差し入れの中には冬木町の父お気に入りの和菓子店の桜餅と草餅がありまして、美味しくいただきました。

父と散歩しながら「今日は桃の節句の日だから、あとで桜餅買ってくるね」と話をしていた直後に、桜餅が届いたのでうれしかったなぁ。

父が町内の老人会でいいお付き合いをしてきた結果なのでしょうけど、ご近所のおばあさまたち、やさしいわぁ…と毎度感動しています。

お惣菜のお裾分けをときどき届けてくださる方は、実はヘルパーをやっているということで、先月から父のヘルパーをしてくださっています。なんと、その方、父と同じ年齢。わたしが子供の頃から知っているおばさんだけれども、お元気だし、見た目の印象もあまり変わらない。

年を重ねていけばいくほどに、生きてきた年数ではなにも測れないということをつくづく思います。
元気であったかいおばさま(おばあさま)たちと触れ合うと、わたしも元気をいただけるし、自分のこの先にも希望を感じます。「わたしもこうやって、元気で生きていこう」って。