日本茶飲み比べ | ワタシノクラシ ANNEX

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The Tokyoite returned from Kansai to Tokyo.

先日の日曜日に、何十年かぶりに二子玉川に行きました。
二子玉川、前に訪れたときは…確か…20代前半のことだったと思います。およそ30年ぶりか。
何の用事で出かけたのかすっかり忘れましたが、久しぶりに訪れてみたらだいぶ街が賑やかな感じになっておりましたねー。

なんで出かけたのかと言いますと、一保堂茶舗の日本茶飲み比べ教室というのに参加するためでした。
2020年の9月にほうじ茶のオンライン教室に参加して、とても勉強になったし楽しかったので、今回リアル開催の教室があると知って、ちょっと遠いけど申し込みました。

一保堂茶舗さんでは、淹れ方からのレクチャーをすることが多かったのだけれど、2年前からの疫病の影響でそれが今はできないってことで、考え出したのが「飲み比べ」という企画だったとか。
そういえば、丸の内の喫茶室「嘉木」でも、自分で淹れてお茶を飲むスタイルでなく、サーバーに淹れたお茶が供されるスタイルになり寂しく思っていました。疫病あけたら、自分で淹れるスタイルが復活するかなぁ…気になるところ。
日本茶って、淹れ方次第で味がすごく変わってくるので、できれば急須で淹れて飲むスタイルが復活してくれたらな…って思うんですけどね(急須で淹れる美味しさに、なるべく多くの人に気づいて欲しいから)。

余談が長くなりましたが、教室の話に戻って…。
まず最初に日本茶の基礎知識と、一保堂茶舗のルーツの説明がありまして、ほうじ茶のオンライン教室と同じ説明ももちろんありましたが、今回はじめて知る情報もあり、中でも一保堂という屋号を皇族から賜ったことにより、お茶とお茶に関する道具類以外販売しないというブレない姿勢を貫くことになったという話は興味深かった。
「一保堂茶舗では、ペットボトルも茶葉を使ったお菓子も販売しない」という言葉が印象的でしたね。
そうそう、わたしは一保堂茶舗さんのそういうところが好きなのです。
 


入室した時にウェルカムティーとして冷たい抹茶、最初の飲み比べで玉露と煎茶と番茶(緑の番茶)、そのあと、同じ煎茶でも銘柄違いでの味わいの違いを感じる飲み比べと、いろいろなパターンで味比べができて、とってもいい企画だったと思います。

特に、煎茶の銘柄違いの飲み比べで、ちょうど煎茶の価格帯で中間にある「正池の尾」と一番安価な「松の緑」というのの飲み比べをしたのですけど、「松の緑」をはじめて飲んで軽やかな美味しさに気づけたのはステキな発見でした。

普段わたしは煎茶といえば、ある程度濃厚な味わいのお茶がいい…というか、そういうお茶飲んで育ってきてたんで、それ一択みたいな感覚で一保堂茶舗のお茶でいうと薫風、芳泉もしくは正池の尾の中で選ぶようにしていたのですが、食後の一服には「松の緑」くらいの軽さがちょうどいいって気づきました。一保堂茶舗の講師の方が「必ずしも高価だからいいっていうわけではなく、それぞれの個性にあったシーンごとの使いわけ」とおっしゃっておられたけど、ホントそのとおりだって実感。


終了後には講師の方に新茶とオーガニック煎茶について質問したら丁寧な説明をいただけたし、教室のお土産に煎茶「正池の尾」の30g入りの缶もお土産にいただけて、今回も大満足の教室でした。


そして、帰りにさっそく「松の緑」買いました(笑)

その日から、食後のお茶はこれで決まりです♪