読書週間が始まった日に、ビブリオバトルで闘った優秀者が
新聞に紹介されていた。
準優勝の中学2年生がお薦めの、檀一雄著『小説 太宰治』を読んでみた。
まだ本も売れない時期に盟友の二人は放蕩三昧、廻りの作家仲間に
助けてもらう昔の良き時代を生きていた。太宰は心中未遂や
モルヒネ中毒、檀は淋病挙げ句はガス自殺を持ちかけられ、でも二人の絆は
強いところは読んで分る。今の時代通用しない。
それを中学2年生が辞書で調べながら20回以上も読んだという。
熱海で太宰は豪遊して金が無くなり、檀を人質にして金の工面で東京へ。
井伏鱒二が立て替えるが、この時太宰が呟いた言葉
「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」と
この言葉が発端で『走れメロス』を描いたのだと檀は思った。
読書週間最終日には、千葉でもビブリオバトルが開かれていた。
これを機に読書家が増えるといいですね。