今回の岡山の最終湯に選んだ小森温泉。


湯郷の村湯、と迷いましたが、

せっかくなら未訪問の湯にしようと


山間の道を快適にドライブ。


勝山から小一時間(だったかな)で到着。



小森温泉は


江戸時代に岡山藩が

多額の費用と人夫注ぎ込んで

開いた由緒ある名湯とのこと。



入口からは気付きませんが

奥行きはかなりあります。



お湯は別館にあるようで、

館内でせせらぎを渡ります。





真賀温泉や

郷録温泉に湯郷・村湯など


長湯のできる、

個性の際立った温湯が近くにあるため


印象が薄くなるかもしれませんが、

泉質・湯量とも申し分のない良湯。


熱めのお湯で

ぱしっと身体に刺激を与えたいときには最適です。


近くにあれば、

きっとありがたく通う温泉ではないでしょうか。





しっかり温まって、



湯上りに

岡山蒜山のカフェオレ。


温泉後はビール ビール より牛乳派。


瓶を一気に傾けて、

うーん、うまい!と決め台詞。


↑このあと「ケンちゃんの健康牛乳」  カチンコ

という言葉が浮かぶのは自分だけでしょうか?

(ドリフの志村けんと加藤茶のコントより)


再びハンドルを握り

吉備高原を南下。


車


途中道の駅

「かもがわ円城」


で白菜の安さと見事さに ← 周辺が白菜の産地とのこと

感嘆の声をあげたりしながら、


兵庫県明石で下車。



たこ焼き好きの同行者に

本場の明石焼きを食べてもらいたくて



今回あえて、明石を目的地に。



ふなまちさん↑


地元の方々&観光客で

(観光客&地元の方々かな)


常に行列。みたいです。


この日も年末の夕方、

しかもかなりの寒空のなかでも


外での待ちが絶えない感じでした。



ひとり一枚ずつ(20個入り¥500)頼んで

本場の明石焼きに舌鼓でお腹も一杯に。


割り箸

明石城址や

魚の棚(商店街)など


明石もふらりと散策したくなる街ですが、

今回は実家に早めに着きたかったので


他には寄れず。


また次回、

時間をつくってゆっくり周りたいと思います。



明石大橋


明石大橋のライトアップは

時間によって色が変わるので、


時間帯や場所を変えて

眺めるのがお勧めです。


天然の美容液ともいえる

名湯にたっぷりゆっくり浸かって


階段を降りれば、

青空が見える。





輝く雪景色に

目を細めれば、


穏やかさで、心が充たされる

日本ならではの、至福のひととき。





身体は

芯からほかほかで


肌は

うれしいくらいにもっちもっち。


普段はちょっとしたことで

イライラするドライブが


嘘のように

車内に充満するゆとり。


常に他人が

視界のなかにいる


日々の暮らしでは

忘れがちな心模様を


身近にいる人と

共有すること。


それは、

日本をもっと知りたいと出かける


自分にとってはひとつの

大きな要因なのかもしれません。






雨上がりというか雪上りの

さっぱりとした山水に導かれるまま






勝山に到着。





かつては出雲街道の

要衝として栄えた勝山。


昔ながらの

酒蔵や民家が軒を連ね


古の豊かな風情を

今に伝えています。


勝山には

他所にはない彩があります。





「のれんのゆれる、街並み」


歩を進めるごとに

目に入ってくる


勝山の

美しい家並を彩る暖簾たち。




           設計事務所↑


商店や工房に限らず

普通の民家にもかかっています。







   

       自転車屋さん↓


それもみんな自費で

自主的にされているとのこと。


もう一つ勝山で

気付いたこと。


カメラのレンズから  カメラ

ふと目をあげると


常に誰かしらが、

写真の邪魔にならないように


とどまってくれている。


郵便配達員や 自転車

時には車まで。


こちらが恐縮してお礼を言うと

それ以上に恐縮して


あとは足早に過ぎていく。





たまたまかもしれませんが

こういう気遣いに出逢うことって


意外と少なくて。


街並みも

そこで暮らす人も


素敵だな、って

訪れる人の記憶に残る町。


ではないでしょうか。


そんな勝山の中央に位置する

御前酒蔵元辻本店さんで




今回の旅先限定酒を購入。


岡山を代表する

酒造好適米(酒米)「雄町米」を


巧みに活かした

香り豊かな清酒が楽しめる蔵元ならではの

逸品が並びます。





☆ ゆず酒(日本酒) ↓写真右


岡山県久米南町産の上質のゆず果汁、

天然乳酸菌で醸した純米酒を使用した

濃厚で贅沢な清酒仕込みの珍しいゆずのお酒


利き酒した同行者が珍しく即買を主張した

お酒をたしなむ女性に薦めたい逸品です。




☆ 純米大吟醸 馨  ↑写真左

~ 雄町米で醸す、

  薫り髙く上品な濃醇辛口の純米大吟醸 ~


その名の通り馥郁とした香りは抜群で

素晴らしいのひとこと。




☆ 御前酒 にごり酒


炭酸割り?と間違うほどのしゅわしゅわ感。

正真正銘の「生生」な酒蔵自慢のにごり酒


切れと余韻は

ほかのにごり酒と一線を画します。


お酒


旅の話をはさんで

これらの逸品をお楽しみいただければと思っています。





ちなみに勝山は

「男はつらいよ」の最終作の

舞台にもなったそうです。   カチンコ




次の目的湯

小森温泉に向かいます。



鏡野温泉を後にするころには

辺りはすっかり雪闇。


本来の予定では

岡山市に滞在するつもりでしたが、


ちょっと離れがたくて

津山に泊まることに。



星空



ぐっすりの就寝で

翌朝、目覚めれば見事な快晴。


晴れ


写真はないのですが、

冬の朝の澄み切った空は、


目にも鮮やかで

思わず感嘆の声を漏らすほど美しく、


山陰の明媚さを

記憶に留めながら


ひとまず西に向かいます。


車


津山市内に

積雪は見られないのですが、


朝のニュースでは

隣の真庭市には大雪警報&チェーン規制。


行く先を迷いましたが、

昨日の満足感が忘れられず、


恐る恐る

真賀温泉へ。





米子道は、

警報通りかなり雪が積もっている。


チェーン規制のある

湯原ICで降りて


国道を走りはじめると

凍結などは見られず、


ちょっと安心。



いつも以上に

慎重にアクセルを踏みながら



無事到着。





朝、電話したら    電話

繋がらなかったので、



不安を抱えながらでしたが、

入口をのぞけば、普通に営業中。





しかも、大雪警報のためか

完全に貸し切り状態。





昨日聞いた話では、

年末休暇が始まる今日は


きっと満員で

芋の子洗いの状態が予想され、


ゆっくり浸かることはできないだろうと

覚悟していたのですが、


雪


天候が味方となり、

思わぬ極上湯となりました。



ちなみに


真賀温泉は口コミやネットなどで

湯治効果の高さが有名となり



今や全国的に人気の温泉として、

週末は相当の混雑だそうです。



壁の注意書きにも

入浴は一時間をめどにと書いてあるほど。



昨日、四国から来られた方の話によると、

前回は時間交代でかわるがわる入ったとのこと。




そんなお湯を贅沢にも

ぜんぶ、ひとり占め。  宝石赤



上質なぬめりを

肌になじませるように

お湯とたわむれる。



まさに天然の美容液に

どっぷりつかって


のーんびり

湯気を眺めるひととき。



窓から入ってくる冷気にも

親しみを感じてしまいます。



温泉が好きな方なら

同意いただけると思いますが、



この幸福感は

何物にも代えがたいものがあります。



昨日も入って

今日も雪のなかでも来たくなる。



そんな真賀温泉の

一番の魅力は、


即効性のある

美肌効果でしょうか。 宝石ブルー



同行者曰く



「浸かっているだけで

垢が溶け出していくかのようで、



まさにひと皮剝ける感じが味わえる」 


とのこと。





これまでに行った

東北や信州などの

数ある名湯を押しのけて、


真賀温泉がN.O1   クラッカー


だそうです。





実際、入浴後の

しっとりすべすべ感は



今までにないもので、



毎日入ったら、

どうなるんだろうと



疑問とも

願望ともつかない感想が浮かぶほど。



この先もずっとずっと

残っていてほしい名湯です。



~ 真賀温泉詳細 ~


<住所>

岡山県真庭市仲間


<営業時間>

7:00~22:00


<料金>

男湯・女湯   各150円

幕湯(混浴)    250円

貸し切り湯   1,000円(3人まで)


~ 幕湯の由来 ~

古くは藩の殿様が家紋入りの幕をかけて

貸し切りにしていたことから、

幕湯と呼ばれるようになったとのこと。