取引先の人の仕事があまりにいい加減なので、少し強めに苦言を呈した。すると、がくーっとうつむいて「実はこの1週間まったく寝られないんです。情けない…」と震える声で言い始めたので、びっくりした。鬱だったのか。

「休んだ方がいい。医者にいって薬をもらうべき」と言ったんだけど「いや、ここで頑張らないと」「薬に頼ったらぼくは再起できないと思う」とか言い張って聞きゃあしない。「今のあんたは骨折した足で歩いてるようなもんだから、頑張るほどこじれるぞ」と言っては見たものの…。まあ冷静な判断ができなくなってるんだろうな。

それにしても他人事じゃねーよなあ…。




クレイグ・トーマス「ファイアフォックス・ダウン」読了。おもろかった。ソ連が生み出した最新鋭戦闘機・ミグ31を盗み出す「ファイアフォックス」の続編。やっぱフィクションの世界ではソ連って便利だよなあ。簡単に葛藤を作り出せるし、悪役として非常に魅力的な世界。ジョン・ル・カレの「寒い国から帰ってきたスパイ」とか、往年のスパイ小説は今読んでも魅力的だよ。

さて、次は山田風太郎「八犬傳」。冒頭から面白いす。そういや山風の「人間臨終図鑑」全3巻は愛読書だったが、人に貸したら返ってこない…。買い直そうかなあ。