No Looking Back


正月から少しずつ見てた「機動戦士ガンダム」(いわゆるファースト)をようやく見終わった。

大人になってから見ると「絵の使い回しが多いなあ」とか「毎回、登場人物の顔が変わり過ぎじゃね?」とか、いろいろ無粋なことにも気づいちゃうけど、やっぱ面白い。語り継がれるだけのことはあるんだなーと再認識した次第であります。

ララァとか、女スパイのミハルみたいな、リアルタイムで見てたときは気にとめてなかったキャラクターがすごく味わい深かった。ニュータイプのおっ さん、シャリア・ブルみたいなちょろっとしか出てこない人物でも、きちんと背景を匂わせるように描き込んでて、物語に厚みがあるんだよなあ。無重力状態の 描写とか、細かいリアリティ(当時としては)なんかもいいね。格調高い最終回に改めて感動してみたり。シャアが最後にキシリアを倒すシーンは実によくでき てる。爆風の表現とかも芸が細かいんだ、これが。

それはそうと、誰だったか若手の芸術家も言ってたが、やっぱザクの造形は面白いね。どこかドイツ兵っぽいフォルム、ギョロギョロ動く単眼、むき出しのパイプ。こいつが登場しなければガンダムの人気ってなかった気がする。今見るとガンダム自体はひどく田舎くさいんだよなー。