No Looking Back


実家から帰宅。写真は実家の2階へと至る暗くて急な階段。実家っつーと、この光景がいつも思い浮かぶ。昇って右が私の部屋だった。

郊外のこの住宅地に親父が家を買ったのは、いまの私とほぼ同じ年齢の頃。当時、ここに似たような年代、似たような年収の人たちが集まって新しい街 が出来た訳だけど、都心にはあまりに遠すぎて、私を含めて、子どもたちはみな出て行ってしまった。ひっそりと死んでいく街に残された老人たちを見ている と、なんだか切ない。

昨日は携帯からの更新に挑むはずだったのに、兄が携帯を取り違えて持ち去ったため一ヶ月の連続更新に失敗。くそう。



映画「ダ・ヴィンチ・コード」をいまさら。宗教象徴学の専門家に連続殺人の容疑がかかる。彼は事件の真相に迫るうち、背後に隠されたキリスト教最大のタブーの存在に気づく…。

まずまずのサスペンスですかね。暗い色調の映像もきれいだし、要所要所のアクションも悪くない。だけど、ダ・ヴィンチも象徴学というか図像学とい うか、ほとんど関係ないのな。これは原作だともう少し描き込まれているのだろうか?あと、クリプテックスとか相当な年月を経ているはずなのに、質感が全然 歴史を感じさせないのはいかがなものか、と思ったり。ラストはクリスチャンだと衝撃を受けるのかな?


もう一つ。役所広司初監督作「ガマの油」。巨万の富を持つデイトレーダー(役所)の息子・拓也(瑛太)が死んだ。ある日、彼は鳴りだした息子の携帯に出てしまい、拓也の恋人・光(二階堂ふみ)に対して、とっさに拓也のふりをしてしまう…。

いろいろアラは目立つが、悪くない読後感。あー、役所はこんな映画を撮りたかったのか。結構意外。銀玉鉄砲でポーズを決めたり、森の中で熊と戦ったりしてます。二階堂ふみの役は好みが別れるところだろうけど、おれは嫌いじゃなかった。無垢と無知は似ている。うむ。