難波功士「ヤンキー進化論 不良文化はなぜ強い」(光文社新書)面白い。

70年代に黒人米兵の遊び着を真似たファッションがヤンキーと呼ばれる

バイク・革ジャン・リーゼント・ロックンロールが流入し暴走族に

それを支えた中産階級よりも貧しい層がドカジャン(土方が着るジャンパー)、特攻服など作業着を着て進出し始め、徐々に米国色を駆逐。右翼的要素が強まる

80年代、精神主義の台頭により、「ツッパリ」という言葉が広まるが、横浜銀蠅となめ猫などにより急速に大衆化・陳腐化。

「BE-BOP-HIGHSCHOOL」などのヤンキーコミックやVシネマなどの影響により、マイナーなヤンキー集団が地方を中心に生き残る一 方、米国のサーファー文化の影響を受けてヴァンの改造に走る人々や、黒人文化の影響でヒップホップ、ラップへ傾倒する集団が出始める。再度の米国化。

ヤンキーの拡散へ。

的な系譜が面白かったす。80年代に10代だった身には、ヤンキー論は結構切実なんだよ。おれは当時のヤンキー的趣味は苦手だったんだけど、世の中全般がヤンキー色に染まってたからね。

話はすっ飛ぶけど、雑誌「mc Sister」のmcってもともとは「メンズ・クラブ」の略だったんだな。知らなかった。メンズ・クラブ読者の妹分的なイメージでつくられたらしい。「JJ」が「女性自身」の略だってのも知らなかった。割に有名な話なんだろーか?