雨と風と眠さの一日。だらだらと本を読み、昼寝。なんだかリアルで嫌な夢を見てあせびっしょりで起きる。なんだ、夢か…と分かるまでの数十秒。この安堵する瞬間が案外嫌いでなかったり。いや、ホラー映画と同じでさ。




微妙に古いが映画「容疑者Xの献身」を見た。

弁当屋を経営してつつましく生きる花岡靖子(松雪泰子)と娘・美里に別れた夫がしつこくつきまとい、靖子は思いあまって前夫を殺してしまう。途方 に暮れた二人の前に、隣室に住む天才数学者・石神(堤真一)が救いの手を差し伸べ、緻密な頭脳で事件の隠蔽をはかる。一方、捜査が行き詰まった警察は、天 才物理学者・湯島(福山雅治)に応援を要請。奇しくもかつて大学で同窓だった石神と湯島の頭脳対決が始まった…。

テレビドラマの映画化だけど、贅肉のない、いい作品でした。冒頭、湯島の登場シーンからとんとんと、テンポよく本題に話が進んで行きます。堤の演 技がうまいのは当然として、福山も変人天才数学者の雰囲気がよく出ていていい感じ。ただ一つ残念なのは、なぜゆえに容疑者X・石神は靖子たちをそれほどま でに愛したのかが、よく分からないこと。動機の設定にあと1エピソードでいいから付け加えて欲しかった。でも悪くない映画です。立派立派。


本は中島誠之助「ニセモノ師たち」(講談社文庫)を読了。

「開運!なんでも鑑定団」でおなじみの古美術鑑定家が、骨董界の虚々実々の内幕を語る。

面白いです。中島が師とあおぐ父が、己の知識とセンスを総動員して贋作を売っていた話や、現代の名人が精魂込めてつくった贋作は、それはそれで芸 術ではないか、という主張、贋作を売りつけた件で客に訴えられかけた仲間を必死で助けた話。どれもこれも、単なる是非を超えて深く考えさせられる話ばか り。

お次は「しみったれ家族」。夜の11時ごろに小さな子連れでコンビニやドンキをうろうろしている人たちの生態を研究した本。久々に地元の図書館で 借りた。ネットやケータイからの予約受付とかやってて、なかなか頑張ってるのに今頃気づいた。本棚もあふれかえっているので、これからは図書館も積極的に 使おう。でもホントは手元に置いておきたいんだよな…。ああ、広い家に住みたい…。




最近、酒量が増えちゃってやばい。毎回かなり酔った状態でこの日記を書いてるんだが、文章が冗長でへろへろなんだよなあ。