図書館から勝目梓「小説家」が届いたので、岡田英弘「日本史の誕生」は一時中断。

この小説は、バイオレンスロマンの大家、勝目の自伝的小説。バイオレンスロマンってのは、早い話が「拳銃バンバン素手でもぼかすか、あっちの女も こっちの女もおれのテクでイチコロ~」みたいな小説です。勝目の作品は昔、1冊だけ読んだことある。まあ、おれは男なのでエロとバイオレンス描写にひっぱ られて最後までは読んだけど、本を閉じたらほとんど覚えてない、という感じの作品。

で、「小説家」なんだけど、これは貧困家庭に育ち、純文学作家を目指して上京した少年が、まったく評価されずに挫折。セックスと暴力中心の小説に 路線を変えたところ、本が飛ぶように売れ…という誠に屈折した物語だ。自分の作品のために、子どもがずいぶんいじめられたそうですよ。売れれば売れるほ ど、彼の胸中では自己正当化のための理論武装と、忸怩たる思いが激しく衝突していたんだろうて。おお、読むのが楽しみ。おれは以前から「疎ましき才能」っ てのにすごく興味があるんだよ。




毎晩酔っぱらって書いているので、文章がめちゃくちゃだ。翌朝になってから、こそこそと消したり、書き直したり。毎日更新ってのは鍛錬にはなるが、少し疲れてきたなー。