(映画。こむより)
6/26に朝8時代に一日一本の上映になったユナイテッドシネマももちにて娘と。
これで家族全員見たので4人でひとしきり会話。共通体験があるといいね!
ホロコーストのアウシュビッツ収容所の隣での幸せそうな家族の生活。
しかしじわじわとその歪みが描かれていく。隣で行われていることを
大人たちは知っているのに知らないふりをし、自分の幸せにのみ関心がある。
自分の幸せがほかの人々を踏みにじった上に成り立っていることには関心を
寄せようとはしない。
隣からは恐ろしい叫びや機械音、銃声が絶え間なく聞こえ、そしておそらく
匂いもすさまじいだろうと思われるのにひたすら関心を向けようとはしない
住人達。しかしやはり祖母だけは耐えられず出ていくのだ。
りんごを置いた少女が救い。この少女の存在は史実だそう。そしてこの物語
も事実。主人公ホスの手記を読み始めたが本当にまじめでひたすら几帳面な人
だったことに戦慄を覚える。
見えない部分を見ようとしないで目の前にある自分の狭い幸せのみを追い求める
現代の我々にも問題を投げかける作品だ。
おススメ度★★★★