年齢を重ねるごとに知らないことが増えて行く。
近頃は植物に興味が出てきたが、
何も分からないのであった。

前に書いたシュロについても、
グーグル先生やウィキペディア教授、
グーグルレンズ博士に教えてもらった。

散歩をしていると、子供の頃にはあまり見かけなかった
草が生えていることがままある。

これは何という草か。
アガベだとか、ユッカだとかに見える。
知った道にいつの頃からか生えていた。
葉に厚みがあって葉先は鋭く尖っている。
皮膚を容易く貫通するだろう。

子どもの頃、この辺りの路傍にこんな草は生えていただろうか。
日本の気候は亜熱帯に近づいているなどと聞く。
その影響があるのかもしれない。

グーグルレンズ博士達に尋ねてみると
どうもアツバキミガヨランと言うらしい

■アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)
 リュウゼツラン科イトラン属(ユッカ属)
 ※近頃キジカクシ科に改められたっぽい?
 原産地は北アメリカ南部
 日本へは明治時代に渡来、庭園樹・庭木として利用されている。
 日本での開花時期は5-6月または10月頃であるが、
 受粉を媒介するユッカ蛾がいないため自然には結実しないといわれている。
 和名のキミガヨランは学名のgloriosa(栄光ある)から
 「君が代」へ関連付けたものであるとのこと。


なるほど。見た目からユッカの類で間違いなさそうだ。

gloriosa(栄光ある)の連想から和名に「君が代」とあてるのは
時代性が伺い知れて興味深い。

 

ユッカ峨がいないと結実しないとの事だが
子株で増えているのだろうか?
だとすると、この道に誰かが捨てたものか。


アツバキミガヨランは野生化すると根絶が難しいらしい。

インターネット上に、0年代に三重県志摩の無人島、
和具大島に異常繁殖したアツバキミガヨランを駆除した記録があった。
それによると・・
 2004~2007年の作業によって大きな株のほとんどすべてが駆除されたものの、
 その後も少量ずつの駆除が続いている。今回の作業で駆除した株の多くは、
 根が途中で折れているなどの痕跡から、
 過去の駆除作業で取り残した根から新たに発芽した若い株と考えられた。
 また、スコップによって切れたわずか数センチの小さな根の「かけら」
 から発芽したと思われるものもあった。
 アツバキミガヨランの生命力の強さに改めて驚かされるとともに、
 根絶のためには小さな根の「かけら」さえも残さない丁寧な作業が必要であることを
 再認識する結果となった。

とあった。

空恐ろしい話である。
数年後のこの道はアツバキミガヨランの道になってるかもしれないなあ。
繁殖力の強すぎる植物は栽培しないようにしような!