シュロ(棕櫚)という木がある。
ヤシ目ヤシ科シュロ属の樹木で、
平安の頃日本にやってきて九州に定着した
外来種だという。

シュロはヤシ科の植物の中でほぼ唯一、日本に自生するそうで
生えていると南国の雰囲気が否が応でも出てしまう。

常緑高木。温暖で排水良好な土地を好み、
乾湿、陰陽の土地条件を選ばず、
耐潮性も併せ持つ強健な樹種である。
生育は遅く、管理が少なく済むため、
手間がかからないそうな。

私は東京の多摩地域に住んでいるが
近所を散策すると、
【故意に人間が植えたわけでない勝手に育ったジュロ】
所謂【野良ジュロ】を目にすることが多い。

鳥などによって種が運ばれ、
そこかしこに群生するのだそうだ。

温暖化が顕著な昨今、
子株の冬越しの生存率も上がっているのだとか。

人通りの少ない通りに群生していたり、
畑の中のぽつんと一軒家の庭先に堂々と10ⅿ超えで
鎮座しているところもあって
何かと心を搔き乱す樹木ではある。

うちの近所のノラジュロを見て欲しい。

■外壁と塀の間の野良棕櫚
 何年そこに在るのだろう


■人通りの少ない道路に群生する野良棕櫚

 シュロの所為で昼間も薄暗い

 

みんなの町にも生えてるシュロがあったら教えてくれよな!