都内とあるきょうだいの

栄光ゼミナール中学受験記


全く異なる偏差値帯のきょうだい受験記

2024年入試→深海魚シンカイさん振り返り記録

2027年入試→未知数ヨタタニさん受験奮闘記録

※シンカイさん:性別非開示 勉強不得意

24年4月より私立中学1年生

※ヨタタニさん:男子 勉強割と得意?


いいですか?長いですよ、今日は。


シンカイさんの受験伴走を通じて

様々な種類の戦いをしました。

中でも1番厄介だったのは

自分の中の葛藤との戦いでした。


賛否ある記事になると思います。

偏りがあります。

それはN=1の意見でしかないから。

不快な方はスルーしてください。


私の葛藤とは、

自分の当たり前外しを強制される状況と

そのままのシンカイさんを受け入れる事

を急激に求められた事によるものでした。



親と子どもの受験の立ち位置が

大きく異なり、親が子どもよりも

上の偏差値帯にいた親子に

起こる事だと思います。

このパターンは経験してみない限り

その苦しみはわからないと思います。



私は東大や京大に行くような

レベルではありません。

ですからそこまで自分ができるとも

思っていませんでした。


⭐︎⭐︎

当たり前に中高一貫に行き

当たり前に理系なら国立大

文系なら国立大、早慶を目指す環境でした。

学校でできる人は東大を目指しましたが

私は普通でしたので違う国立を目指しました。


シンカイさんの志望校を調べていくと

私の当たり前は当たり前じゃないと

気づきました。

ここで一つの私の当たり前が

崩されました。


⭐︎⭐︎

私は総合成績は普通でしたが、

数学だけは得意でした。

東大志望の子達と東大模試で

競い合っていて割と勝っていました。

英語含めた文系科目はみじんこ級で

ヤッバいけど。


結果、理系特化国立大へ行きました。

大学に行くと数学おばけがゴロゴロいて、

自称数学得意という私の鼻は

バッキバキにおられました(泣)


でも高校数学まではそれなりに

自信がありましたので

自分の子は算数は出来て当たり前という

認識でした。

しかし前記事のように

例題や基本問題で手こずるシンカイさんを

目の当たりにして、ガラガラと

その当たり前が崩れていきました。


なぜ?なぜ、私の子が?

何度も何度も考えました。

どこで間違ったのか。

数字のゲームを幼少期してなかったから?

数学的な教育をすべきだった?

公文をやらせすぎた?

などなど、グルグルと考えました。

しかし考えても解決策はなく。

どのように頑張ってもやり方を工夫しても

偏差値が沈殿したままを保っています。


この頃はシンカイさんを受け入れられず

さまざまな工夫をして算数を上げようと

躍起になっていました。



⭐︎⭐︎

私の中学受験は

四年生下位クラス

五年生中位クラス

六年生最上位クラス

と上がって行ったクチで、

勉強すれば上がる経験を積んでいます。


本気でやればどうにかなる経験。

後半から追い上げてどうにかなる経験。

苦手科目と得意科目の差が激しく

苦手を改善せずに得意を伸ばしまくって

帳尻合わせた偏った経験。


得意を伸ばして努力で勝負という

独特な当たり前がありました。


そのメガネでシンカイさんを見る。

勉強は真面目にやってる。

なんなら当時の私よりやってる。

例題基本問題を何周もやってる。

テストでその類題が出ても解けない。

頑張っても頑張っても結果が出ない。


さらに得意科目がない。、

4科、綺麗に沈殿する偏差値。


得意科目がない子は何を

伸ばせばいいのだろう。

シンカイさんが四年生の頃はまだましでした。

私メガネだと追い上げが出来るはずだから。

しかし学年が上がっても安定の沈殿感に

激しい恐怖を感じました。


五年生半ばにいよいよ白旗です。


シンカイさんは勉強全般が苦手。

シンプルですが、受け入れがたい事実を

そのまま受け入れざるを得なくなりました。


振り返れば、私も。私もだ。

英語、国語とめちゃくちゃ頑張ったけど

成績は上がらなかった。

なんだ同じじゃないか。

頑張っても上がらない経験、私もしてた。

とても悔しくて悲しい経験。

さらに私は文系科目を捨てた。

シンカイさんは頑張っても頑張っても

報われる経験を何一つしていないのに

私のように逃げる事なく頑張り続けている。


シンカイさんはすごい。

私なんかよりすごい精神力を持っている。


そこからです。

シンカイさん目線で考えるようになったのは。

志望校の見直しを行い、

国語は小4上からやり直しを始めました。

また高校受験はなんとしても

回避しなくてはならないと考え

偏差値が低い学校でも

片っ端から見学へ行きました。

見ていくうちにシンカイさんに

合っている学校を数校見つけられました。


長く長く時間がかかりましたが

シンカイさんを本当の意味で

受け入れるのが本当に大変でした。


中学受験の伴走。

私には人生修行でした。


無意識に自分のメガネで物事を見ていること、

自分のメガネを外して世界を見ること、

見たものを受け入れること、

受け入れた状況からの最適解を見つけること、

シンカイさんを認めること。


親としてまだまだ未完成ですが

多くの経験を積みました。