昨日からの続きです。


そぅ、
オモチャの指輪を嵌めてくれて、
ややご満悦の私↓



でも、それだけには満足出来ずに、

『今度は本物がいいなぁ〜』

なんて、私は言ってしまった。







笑顔で頷くサエ。







そして、

バイバイの時が来た。

私は車に乗り込み、

お互いに出発する。








大きい駐車場を出て、

出口の信号でお互いに停まった。

サエは左車線、私は右車線。

そして、隣に並ぶことが出来た。







2人して窓を開ける。

『せめて、信号曲がるまでは指輪は付けといてよ〜』とサエ。

『そうだね、大丈夫だよ〜』と私。

車同士での会話なので、

少し音量が大きくなる。







すると、また私、

考えるよりも先に口が喋ってしまってた。







『次はペアリングしようねﻌﻌ♥』








そう言った瞬間、

何故だか、感情がぶわっと溢れて来てしまった。

 .˚‧º·(ฅωฅ*)‧º·˚.

ボソっと、

『ダメだ…泣けて来た… 』と独り言を言って、

サエに背中を向けて、

私は泣きそうになる顔を

サエには見られないようにした。







なんで、泣けるんだ?Ryo?

自分でも分からないけど、

泣けてきそうになるのを、

必死で抑えてしまった。

泣いてる姿は見せたくなくて…








でも、抑えようとしても、

そうすぐには止まらない。

呼吸が早くなって、

どうしても肩が動いてしまう。。。







せめて、青信号になったら、

笑顔で、またね!って言いたい。

私は深呼吸をして、

自分を落ち着かせて、

少し、ウルっとなった目のままだが、

サエの方を向き直した。







直視は出来なかったけど、

サエも目がウルっとなっていた。








信号は青に変わり、

バイバイをした。







私は車を右に曲げた途端に、

やっぱり抑えていた涙が少しだけ流れて来た。

少しだけね。








そんな永遠の別れじゃあるまいし、

悲劇のヒロインでもない。

なのに、泣けて来たのは、

なんでだろう?








そっか、

色々と我慢していたのかもしれない。

自分の話を聞いてあげなきゃだな。











✨ペアリング、憧れるラブ