長男(当時長女)が(公立)小学校へ入学時は(2000年)
ランドセルは『女の子は赤』『男の子は黒』の二色しか有りませんでした。
どのランドセルにしようかと、長男(当時長女)とパンフレットを見ている時でした
長男(当時長女)が『黒が良い』と目を輝かせて言いました
私『女の子は赤で、男の子は黒って決まっているみたいよ』
子『う〜ん』(そうなのかぁ、と少し考える感じでした)
私『どうして黒が良いの?』(説明出来ないとは思いましたが、敢えて聞いてみました)
子『う〜ん、なんでも』(親子で性別違和は気がついて居ません)
私『そっかぁ。ママは黒でも良いと思うけれど、男の子は黒って決まっているから
男の子だ〜って、虐められたりするかもよ』
子『う〜ん』
少し考えてから
子『それでも良い。黒にする』
私『わかったじゃぁ、黒で行ってみて、もし虐められたり、色々言われて
嫌だったら、赤に変えても良いからね』
子『うん』
二日後もう一度、本人に確認してみましたが、やはり『黒』が良いとの事
私立の小学校では、規定の黒いランドセルを女の子も背負っているので
私自身は、違和感として受け止めて居ませんでした。
(後々、長男(当時長女)は黒いランドセルの事を、いじられます)
当時LGBTQ +や、FTMという言葉はまだ有りませんでしたが
FTM(女性から男性)の存在は知って居ました。
我が子も『可能性』は有る事に意識が向かず
私が父親から受けた『嫌な事』や『子供同士の虐め』にばかり意識が向いてしまい
『ランドセルの色』という子供からのサインを、私は見落としました
ランドセルの色だけで判断出来るものでは有りませんが
『サインの一つ』だったと今になって感じています。
皆様は、色々なサインを、気に留めておいてあげて下さいね
今はいろんな色のランドセルが有り、子供が好きな色を選べる良い時代
入学式の日、ランドセルは嬉しいけれど、スカートに戸惑って居る表情だったのね