はじめまして。ぽっぽと申します。
今から約2年前のある日のことです。
会社の健康診断で要精密検査(レントゲン結果で肺に影が写っている)
という結果が出てしまい、数日以内に必ず精密検査を受けることになりました。
肺に影…!? 一体なんだろう…。
不安な気持ちを抱えながら、後日休みを貰い大きな病院へ向かいました。
何時間かかけて検査を行い(ほとんど待ち時間ですが)いざ診察室に呼ばれて入ると、男性の医師が神妙な面持ちで待ち構えていました。
(その男性の医師をこれからT先生と呼びます)
T先生はパソコンの画面に映った私のレントゲン結果を見ながら、私の家族構成や、住んでいる場所の話題を振ってきました。
この会話の流れで、心の中に暗い感情が広がっていきます。
私の両親はもう他界しており、現在バツイチで、高校生の息子と二人暮らしです。
別れた夫とは連絡を取っていませんでした。
なので、病気についての話は自分が聞くことになります。
この大きさはT先生の経験上、悪性の腫瘍で間違いないと告げられました。
はっきりとがんと診断されました。
目の前が真っ暗になって泣きそうになりましたが、涙をこらえました。
ですが、
「息子さんに一人で生きていけるように準備をさせた方がいいよ」
先生の一言でこらえていた涙腺が崩壊しました。
自分のショックよりも、息子が一人になってしまうことが恐ろしく感じて、涙が止まらなくなりました。親を若いうちになくす心の寂しさを私が一番わかっていたので、同じ辛い思いを息子にさせてしまうのかと思うと、胸が張り裂けそうになりました。
その時レントゲンに映っていたのは、肺と肺の間にこぶしの大きさの腫瘍。
このときは胸腺がんなのではないかと伝えられました。
あまり時間が残されていないような言い方だったので、余命を聞いてみたところ、この腫瘍の大きさだと3ヶ月、長くて半年かもしれないと宣告されました
T先生は隣県の大学病院の先生で、たまたま私が検査に行った日(金曜日)に、巡回で月に一度来ていた日だったらしく、本来ならこんなにすぐ入院できないところを自分あて(T先生がT先生へ)に紹介状を出すから、4日後の月曜に入院出来るということで、急遽入院日が決定しました。
がんはショックでしたが、T先生に出会えたことは不幸中の幸いで、本当にラッキーでした。
そして先生から「別れた元夫に連絡した方がいいよ」とアドバイスをいただき、息子のこともあるし、がんだと診断されたことを伝えないといけないなと感じ、数年連絡を取っていなかった元夫に電話をすることに…。