◆リヴァプール
・目標=優勝
・ノルマ=CL出場権、優勝争い
・補強採点=60点
・予想順位=3位
大枚はたいてキーンを買ったはいいのだが、肝心のサイドハーフは手つかず。崩しの局面で決定的な働きができる選手がジェラードしかいないのがこのチームの最大の難点で、そこはベニテスも良く分かっているはずなのだが。
しかもキーンの獲得で昨シーズン後半機能した4-2-3-1を捨てるのか?という問題が出てくる。
■トーレスは、スピードがありスペースがあればべらぼうに強いが、狭いところでのプレーが下手。攻めの幅を広げられない。
■ジェラードは『万能型だが汎用型ではない』と言われるように、トップ下としてはテクニックが足りず、サイドとしては絞りすぎるなど使いづらい。
こうした両エースの資質を考えると、あの『ジェラードをプレス要員に使ってのハイプレッシャー&トーレスのスピードを活かしたカウンター』はまさにピッタリだった。キーン獲得でそれを捨てるとなると、当然ジェラードが1列下がるだろうから、サイドハーフはより攻守両面での貢献が必要になる。てかまあ要するにバベルもカイトもヴォローニンも、FWとしてもMFとしても中途半端だっつう話ですよね。
しかも選手層も厚くなったとか何とか云われているが、これのどこが厚いというのか。ジェラードの代わりにルーカスが、トーレスの代わりにヴォローニンが、マスチェラーノの代わりにプレシが(ぜんぜんタイプ違うけど)出て、その質を維持できるのか?絶対出来んだろ。
しかし、リーグ戦で当たる格下相手に確実に点を取れそうなキーンの獲得、アゲルの復帰でCBが4人揃いアルベロアを中央に回さなくてもよくなった(あれは悪夢だった)守備陣、そしてアーセナルの戦力不足を考えて3位です。でもチェルシーとマンUにはまただいぶ離されると思うよ。