ローカル5Gで利用できる周波数はサブ6(4.6~4.9GHz帯)とミリ波(28GHz帯)の2つがあります。このミリ波の電波をうまく届けるために活用されるのが「反射板ソリューション」です。ここでは反射板ソリューションについてまとめてみましょう。

【ミリ波は直進性が強い】
ローカル5Gではサブ6とミリ波の2つの周波数を利用できます。このうちミリ波については電波の特性上、直進性が強く影になる部分に電波が届かない場合があります。この問題を解決するために反射板ソリューションを使います。

【反射板ソリューションとは?】
 反射板ソリューションとは5G通信で使用されるミリ波を狙った方向に反射できる特殊な電波の反射板です。一般の金属反射板に比べて設置時の制約が少なく、建物の陰などの電波が届きにくい場所の通信環境を改善できます。また反射板ソリューションは設置環境を考慮したデザインに対しても対応可能です。

【反射板ソリューションの特徴とは?】
反射板の種類によって色々な特徴がありますが、一般的な反射板ソリューションの特徴をまとめてみましょう。

<電波状況を効果的に改善できる>
反射ビームプロファイルを調整することで電波状況を効果的に改善することができます。ビームを広げれば単純な反射板より広いエリアの電波状況改善が可能です。電波が弱い環境にある特定の装置に対して、反射ビームを集めることもできます。

<多段反射に対応できる>
反射ビームを別の反射板ソリューションで反射させる使い方もできます。1枚の反射板では届かないエリアに対しても電波を届けることが可能です。

<既存の電波への影響を軽減できる>
反射板ソリューションは対象とする周波数帯の電波のみを反射して、それ以外を透過させることが可能です。ミリ波よりも低い周波数帯の通信に対しては、設置による遮蔽の影響が小さいです。

<外観に応じたデザインができる>
反射板ソリューションは内装、外壁、看板など様々な外観に応じたデザインに対応できます。

<多様な場所に設置できる>
反射板ソリューションはどんな場所でも設置が可能です。設置する場所が限定された場合でも、対応した入射角・反射角の設定ができます。