両親は飲食店を経営していて朝から夜までいなかった。
私はおじいちゃんおばあちゃんに育てられた。
祖父母も働いてたし、きっとおばあちゃんが一番大変だったと思う。
両親は私の記憶だと些細な事から始まる大喧嘩をちょくちょくしていて、夜中に母は私を連れて実家に帰ったりしていた。
夫婦喧嘩は結構ハードで、ドタバタやりやってる音と怒鳴り声で私は夜中に目を覚まし、泣きながら両親の部屋に行くと、父が私を怒鳴りつけ、恐怖のあまり1階の祖父母に助けを求めて…。の繰り返しだった。
父は外でも誰にたいしても自分が違うと思ったり気に入らなかったら喧嘩ごしになって、私はそれが恥ずかしかったし、やっぱり怖かった。
私に手を挙げる事はなかったけれど、いつか父に殺されるんだって思っていた。
祖父母ともよく喧嘩していたし、私の毎日の目標は父が帰ってくるまでに寝ることだった!
寝てしまえばビクビクすることもないし、優しい母も隣にいてくれるから。
母は父よりも早く帰ってくるんだけど、9時くらいで、その頃には夕飯やお風呂もだいたい済んでいて。
私の世話はほとんど祖母。私を怒るのも叱るのも祖母で、母は優しいだけだったような。
だから母のことが大好きで大好きで母が家に居るときや、一緒に出かけるときはベッタリだった。
祖母にはしょっちゅう我が儘を言って困らせて怒られれば逆ギレすると言う態度をとっていた。
祖父もお酒が好きな人で毎晩飲んでいて、たまに近所の酒屋さんに一緒にお酒、タバコ買いに行ってついでにアイス、お菓子を買ってもらうのが嬉しかった。
祖父母も働いていたので、仕事から帰ってから孫の世話をして、本当に大変だったと思う。
大人になってからは祖父母には感謝しかなかったけれど、子供の頃は母を1番求めていたな。
そして、私が5年生の時に父の浮気が発覚して離婚することに!
私はとても喜んで、母と一緒に母の実家へ移りましたとさ。
これで楽しい毎日が待ってると思ってたけど、なかなかうまくはいかなかったな。