昨日、仕事の打ち合わせで

制作会社の方達と話していた時のこと...

今まで週に1回は徹夜だったが、ここ半年ずっと

仕事が減って暇らしいんです。

私の会社も紙媒体を主体としたデザイン事務所なので

ここ最近のタブレット端末の普及による、ペーパーレス化の影響を

少なからずとも受けています。

あるクライアント先は、今までたくさんの重いカタログを持ち歩いていた

営業さんは会社からiPadが支給され、データ化された資料で

研修やプレゼンをするようになってきました。


そして私の会社の若者達は

自分で買った文庫本、雑誌、コミック等をすべてページを切り取り

スキャナーにかけてデータ化し、iPadやその他のスマートフォン等に

入れて楽しんでるらしいんです。

私が”買ったばかりの本を切り取るって、抵抗ないの?”と聞くと

”だって何十冊の本が持ち歩けて、本棚がいらなくなるんですよ~”と言われました。

う~ん.....本好きなら本棚に囲まれていた方が嬉しいんじゃないの???と

思うんですけど...。

作品を買ってすぐに分解され、切り取られるのは

ちょっと切ないなあ。


ためしに一度iPadで購入した本を読んでみたけれど、ホント読みづら~い!

私はやっぱり好きな本は、手で紙の感触を感じながらページをめくりたい....。


せっかくデザインや写真に合わせてデザイナーが紙を選んでいるのにね


他に、CDアルバムも今は1曲ずつバラバラにダウンロードできるけれど

作り手からしたら、毎回アルバムごとにコンセプトを練り、

曲順にもこだわっているのではないかと思うんです。

きっとジャケットを含めトータルで世界観を楽しんでもらいたいと

思ってるんじゃないかと...(理想を言えばですが...)

しかし興味もったものを全部購入するわけにはいかないのは当たり前。

なので、私は好きなアーティストだけは必ずCDを購入しています。


一応モノを創る仕事をしているので、創り手の気持ちは大事にしたいなと

思います。

どちらかが消えるのではなくて

うまくデジタルの良さと共存していけるといいですね。