スピリチュアルを勉強していると「魂の本質はポジティブだからネガティブを手放してポジティブになりましょう」と言われますが、19世紀後半にアメリカ始まった「ニューソート運動」や、1980年代以降の「ニューエイジ思想」では既にポジティブでいる事のメリットについて言われていました。

引き寄せの法則はニューソートの一環だったので、人類にとっては実に100年以上の歴史があります。

 

今回の地球のアセンションの流れで新しく出て来たのは、それにパーセンテージが付加された事でしょうか。

「ネガティブ49%:ポジティブ51%がニュートラルな状態で、地球の波動が上がっているから1日のうちでポジティブを51%に保っておけば幸運な事が現実に起きますよ」

とおっしゃっているスピリチュアルリーダーの方がいますが、「引き寄せの法則を地球の波動上昇と組み合わせて使いましょう」という提案がなされているのですね。

 

更にそれをアセンションの条件に当てはめて「宇宙の恩恵で、今回はカルマを51%解消すればアセンションできる」と言っているスピリチュアルリーダーがいます。

 

幸福な人生の為に引き寄せの法則を使うことは個人の自由意志ですから問題ありませんが、それをアセンションに当てはめて条件化すると無理が生じます。

 

人間の防衛機制の一つに「躁的防衛」というものがありますが、これはネガティブな感情や罪悪感から生じる心の痛みを回避する為に、万能感爽快感に導く無意識的なメカニズムです。

防衛機制は不安やストレスを軽減するためのメカニズムなので誰の中にもあります。

 

「ネガティブ49%:ポジティブ51%が魂の本質でありニュートラルな状態」と言いながら、ポジティブな感覚をバロメーターに使おうとする方がいらっしゃいますが、ポジティブな感覚は抑圧と人間の心理メカニズムによっていくらでも生み出されてしまうものなんです。

 

引き寄せの法則と組み合わせて使えばある程度の実績を生み、高揚感が得られるのでどんどん波動が上がっているという感覚があるのかもしれませんが、自己啓発だけではなく目醒めやアセンションに当てはめようとすると勘違いが生じてしてしまう危険性があります。

 

躁的防衛による万能感が勘違いを生み、「今回はカルマを51%解消すればアセンションできる」という話に発展したのかもしれません。

 

私達は、生みの親から受け継いだ、出生時に肉体に記録される起源の家族から運ばれる細胞記憶があります。

私たちの実の親である卵子と精子が結合する時に染色体上に作られる細胞です。

この細胞は、私たちが転生する体の種の一部になります。

 

ここには先祖の代から引き継がれたミアズマ(瘴気)があり、そのネガティブなエネルギーは魂の体に記録され、それが記憶に変換され、体の細胞マトリックスに埋め込まれます。

 

私達の魂は自分が選んだ宇宙のどこにでも無制限に転生する事ができますが、私たちの意識体と体の完全な転生を達成するためには、この瘴気の記録と生みの親から受け継いだ細胞を解放しなければなりません。

解放できないまま他の星に転生してしまうと、他の星にそのネガティブなエネルギーを持ち込んでしまうからです。

 

ですから、「今回は特別にカルマが50%を切ればアセンションできる」という事はあり得ないのです。

亡くなった後にもカルマの解消のチャンスはあるようですが、間違ったアセンションの情報を

信じている場合、ネガティブETとの不適切な関係性が響いてそのチャンスを妨害される恐れがあります。