思考回路

　あの頃に比べたら毎日楽しく笑って

過ごせている。

　私の人生で何も起こってない時には

何かあっても死にたいという思考回路は

なかった。

　たまたま旦那くんの機嫌が悪く

普段、ほとんど怒らない旦那くんに怒られた。

些細なことだった。

　仕事場で19時を回っていたことに気づいたから急いで旦那くんにLINEした。

「もうすぐ職場出るね。コンビニで支払いしてから帰りまーす。」

「あと、饅頭貰ったけど私好きじゃないから〇〇さんにあげていいかな」

（もらった饅頭は仕事先の恒例の祝い饅頭）

返ってきた返信は

「はーい。トンカツあと卵待ちで準備万端。」

ここで、卵を買って帰る約束を思い出した。

そうだった。卵と洗剤と末っ子Mたんに頼まれていた電池を買って帰らねば。

饅頭の返信がなかったから

「饅頭？」って打って急いで着替えた。

返信は「饅頭あげていいよー。」

だったから〇〇さんに

「これ、良かったら食べて下さい〜

ウチ、誰も食べないんで。急いで卵買って帰らないと、旦那さんがトンカツ作りながら待ってますーお疲れ様です。」

こんなやり取りをしてコンビニの支払いやめて

急いで買い物して帰宅。

LINE送ってから25分後だった。

「ただいま〜。卵おまたせ。ごめんね、遅くなって。わおっトンカツ準備万端、すでにいい匂い。卵ここに置いとくね。で、今日のあれ、〇〇だったよね」

って話して、旦那くんはゲームしながら

「あー、仕事のあれ、そうだよね。俺も思った。」

なーんて普通に会話してた。私の役割は洗濯物だから洗濯物たたみにいってリビングに戻った。

まだゲームしてる。あれ？トンカツ‥

まっ、ここから私がやればいっか。

能天気に

「こっから私やるよ？卵入れまーす🎵」

旦那くんが急に

「次から遅くなる日は前もって言って。

段取り狂うから。」

すぐに謝ったよ。「ごめんなさい。次から気をつけるね。」

「俺さ、週末で段取り良くトンカツあげようと待ってたのに帰って来ないし。もういいよ。俺やるから。」

悲しさを堪えて横で洗い物をした。

「そんなのいいからパン粉いれて」

…手、泡だらけなのに…洗い物途中なのに…

手洗ってパン粉入れた。

「逆の時、俺も怒られたやん、遅くなる時は報告してって。同じやで。」

ごめんなさいしたのに…なんでいつまでも怒ってるんかな。普段怒らないのに。悲しい。涙が出てくる。

旦那くん、私が泣いてるの気づいたのにまだなんか言ってくる。

もうだめだ。悲しすぎて嗚咽。Ｍたん固まる。

それでも淡々とトンカツを揚げる旦那くん。

終わった。私たちもう終わりだ。

家を飛び出した。死ぬのを思いとどまるために

スマホだけ持って。

夜道を歩きながら、しばらく泣いた。

人生ってなんだろう。

生きる意味ってなんだろう。

着てるTシャツ急いで着替えたから

後ろ前逆じゃん。

それすら悲しい。

そんなに悪いことしたかな‥

仕事してたのに。

泣きながらTシャツ直した。

旦那くんだけならいいけど

Ｍたんが心配してたらいけないな。

LINEした。

「先にご飯食べといて下さい。

冷静になることが出来た時帰ります。」

続きます。