これでLINEの返事がなかったら
もう家には帰れないな。
死ぬしかないのかな。
そう考えながら
自分の思考回路がおかしいことに
気づいた。
こんな自分じゃなかったはず。
もっと言いたい事は言って
相手とも分かり合えると信じて
話し合ったはず。
話し合うより
家から飛び出して
それから
死に直結。
絶対おかしい。
おかしいと分かっているのに
考えずにいられない。
そんなことを泣きながら考えてると
LINEが。
「お願いします🙇帰ってきて下さい」
とりあえず、死なずに済んだことに
ほっとした。
すぐに次のLINE。
「Mたんと外に探しに出ているよ。
どこにいる?」
寒いのにMたんが風邪ひいちゃう。
急いで返信した。
「Mたんに悪いので、とりあえず帰ります。」
懐中電灯を持った2人と出会った。
Mたんが駆け寄ってきて私の手を無言で
ぎゅっと握った。
旦那くんが反対の手をそっと握った。
正直、家を飛び出した時に止めてほしかった。
泣いてると分かった時に怒るのをやめてほしかった。
家に着いて旦那くんが言った。
「今日は、週末だからすぐに帰ってくると
思ったんだよね。で、最初のLINEがまだ会社だったから、そこでガッカリして。
で、饅頭のこと聞いてきて。
饅頭なんかより、トンカツやろってなって。
こんなに段取りよく準備したのにって勝手に思ってしまって。」
私は言った。
「怒るなら、最初のLINEで
遅いよ、とか早く帰ってきてとか言ってほしかった。それか、家に帰った時にすぐに言ってくれたら。しばらく経って急に怒るから…」
「びっくりさせちゃったね。我慢して我慢して怒らないようにしよう、怒ったらあかんって我慢したのが一言言ったことをきっかけにどんどん思いがこみあげてしまって。もう、怒らない。
もう週末にトンカツ作らない。」
「そこ?」
2人で笑って、とりあえず仲直り。
今回のことをきっかけに、はっきりと
自分の思考回路がおかしいことを自覚した。
あれから20年以上経つというのに
私は未だに立ち直れていないのか、
それとも、ふとしたことをきっかけに
閉じ込めてたことが
あふれてくるのかな。
周りに自死はいけないよ、と言いつつ
私がそのことにこだわり、
取り憑かれてるのかな。
しんどいな。けれど、また
一歩ずつ進んでいこう。
笑って過ごせるように。
家族が私と同じ思いをしないように。。