前回の続きから。


ピンクのドアを探そうという事になり、皆でスーパー中を探し始めました。

私は太一と一緒に探していましたが、ピンクのドアらしきものが見つかりません。

「ピンクの扉って書いてあるだけじゃ説明不足だよな」と太一に言われて、「そうだよね」と強く同意した時、女の子が「いた!」とこっちに向かって突進してきました。

私が「見つかった?」と聞くと、その子が「見つかったっぽい!」と言ってきたので、「どこ?!」と言い、3人で走っていきました。


言われた場所にたどり着くと、そこはスーパーの一角で、商品が並んでいる壁際にある棚の前でした。

棚?と疑問に思っていると、隣にいた太一も「ただの棚じゃん」と不思議そうにしていました。その時、さっきピンクのドアを探そうと提案してきてくれた男の子が、「ここの棚の前を通った時に、前に開いたように見えて触ってみたらドアみたいに開いたんだよ」と教えてくれました。

その子の言う通り、棚の左側を手前に引いてみるとドアが開くみたいに開いたんです。

入ってみると暗くて、皆で電気のスイッチを探しましたが見つからず汗うさぎよーく目をこらして見てみると細い通路になっていて奥の方にドアらしきものを発見!!

皆で1列になり、ゆっくりドアまで歩いていきました。ドアの前まで着くと、通路の壁の両側にアンティークな壁付けの照明があり、センサー式になっているのか私たちが近くにいくと明かりがつきました。

ドアはピンク色だったのでここだ!と皆すぐに分かったのですが、部屋の中に誰かいるのかな?と怖くなり、ドアに耳をつけて中の音を聞きましたが、静かで誰かがいる気配はしません。

恐る恐る開けてみると、お城の中にありそうな部屋で衝撃を受けました。壁が白く、ふちがダスティピンク色の楕円形の広めのテーブルが置いてあり、そこにイスが10個ほど置かれていたと思います。

壁際に大きめの棚が1つあって、天井には小さめのシャンデリアが。大きめの窓も1つあり光が射していました。

私は女の子と一緒に、この部屋凄いね!と興奮していたことを覚えています。そして、今の状況が全く理解できていませんでしたが一旦皆で座り、これからどうするか話し合う事にしました。


つづく