先日出張で宇都宮に3拍した。

そこで遭遇したのは、宇都宮市内の自動車運転手たちの素晴らしき運転マナーだった。

新幹線を降り、駅からホテルへ向かうために横断歩道を渡ろうと自動車が通り過ぎるのを待っていた。
ところが横断歩道で待っていた私を、通りかかった車が止まる。
私が驚いて運転手の方を見ていると、なんと運転手は私に横断歩道を渡れと言うゼスチャーをする。
しかもそれは一般車ではなく、バスである。

そのバスがたまたま親切なドライバーだったわけではなく、いつ、どんな状況で横断歩道で待っていても、自動車は止まる。バスでもタクシーでも一般車でも止まる。

これを読んでいる方の中には「いや、何を当たり前のことを書いているんだ。歩行者が居たら自動車が横断者に道を譲るのは当たり前ではないか」と思われる方も多くいるでしょう。

当然です。
それがルールでありマナーであるし、教習時でもそう教えているのだから。
しかし、現実を見るとなかなかそれが出来ていないドライバーが多い。

これだけならそれほど驚くこともないかもしれないが、実はそれだけではない。
歩行者信号が赤でこちらが止まっているときも、青信号で通りかかった自動車は減速する。
さすがに停止まではしないが、止まるんじゃないかと思うくらいゆっくり走る車も居る。
やったりやらなかったりではなく、全ての車がそのような走り方をしていたのである。

特に、私の住んでいる地域では、自動車優先で走っている人が多い。
横断歩道で待っていても止まってくれる車の割合は半々くらい。
こちらが渡り始める意思表示をして初めて止まる車が多い。それも「仕方ねぇなぁ」という感じでしぶしぶ止まる場合が多い。
これがバスやタクシーになると止まらない確率が格段に上がる。
これでよく二種免許が取れたものだと思うくらいに。
私の住んでいる町の周辺の市町村に行くと「止まらない率」はさらに上がる。
統計を取っているわけではないので正確な数字ではないのだが、だいたい8割くらいの印象。
(嫌なことは多めにカウントするという人間の性質からして、本当はそこまでではないのだろうが)

自分で運転しているときはそんなことがないように心がけているつもりではあるが、ついついやってしまっていることもあるかもしれない、と大いに反省している。

いったいなぜ宇都宮の人々は、ここまで丁寧な運転が出来るのであろうか。

歩行者があまりに平気で渡ってくるので、事故を避けるために車側がびびっているかと邪推してみたりもしたが、総じて歩行者側もそんなに横断する際のマナーは悪くない。赤信号でも平気で渡っていたのは外国人と数人の酔っぱらいくらいである。
交通量に比して道路が圧倒的に広いので渋滞が起こらず、運転手側のストレスがたまりにくいのも一因なのかと思ったりもした。(日中は職場から出ず、朝と夜しか見ていないのだが)
あるいは教習所や各バス会社やタクシー会社での運転手への指導が厳しく行き届いているのだろうか。
信号の横に「信号守れ」という標識のある関西の大都市とは大きな違いである。
(この標識だって税金を使って作っているであろうに)

そう言った点で、宇都宮という町の素晴らしさを感じた数日間であった