【作品#0118】ナバロンの要塞(1961) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

ナバロンの要塞(原題:The Guns of Navarone)

 

【概要】

 

1961年のアメリカ映画

上映時間は157分

 

【あらすじ】

 

第二次世界大戦の渦中、難攻不落の要塞ナバロン島はドイツ軍の砲撃の拠点となっていた。連合司令部からの攻撃命令を受け、登山家のキースらは特殊部隊として島への潜入を試みる。

 

【スタッフ】

 

監督はリー・J・トンプソン

脚本はカール・フォアマン

音楽はディミトリー・ティオムキン

撮影はオズワルド・モリス

 

【キャスト】

 

グレゴリー・ペック(キース)

アンソニー・クイン(アンドレア)

デヴィッド・ニーヴン(ミラー)

アンソニー・クエイル(フランクリン)

 

【感想】

 

アリステア・マクリーンが1957年に発表した小説の映画化。ナバロン島という架空の島を舞台に繰り広げられる第二次世界大戦中の人間倫理を問う作品。テーマについては見せ場を作って触れているが、そこまで深堀されている印象はない。

 

メンバー決め、ナバロン島への上陸、負傷者を抱えながらの移動、レジスタンスとの合流、拘束されてからの逃走、要塞の攻略という大雑把な流れだが、やはり158分は長い。当時のハリウッドらしいリズムであり、決して見ていられないほどのものでもないが、この上映時間が必要だったようには思えない。

 

敵をおびき出し、2人で連携してやっつける地味な描写はまずまずだが、銃や手榴弾を使った描写となると、途端に被害に遭う敵が全員即死ということになり、これも当時のハリウッドらしい残念な演出である。その演出も手伝ってか、どうも作戦がうまくいきすぎているように映ってしまった。

 

【音声解説1】

 

参加者

├リー・J・トンプソン(監督)

 

リー・J・トンプソン監督単独による音声収録。2000年に収録されたものなので、彼が亡くなる2年前の86歳の頃のものである。それを知らなくても声のトーンやスピードからかなり年を召されてからのものであると分かる。どの場面がロケで、どの場面がスタジオか、撮影時の工夫、演技プランの打ち合わせなどについて聞くことができる。映画のテーマの話については多くを語らずという印象。

 

 

 

取り上げた作品の一覧はこちら

 

 

 

【配信関連】

<Amazon Prime Video>

言語
├オリジナル(英語/ギリシャ語/ドイツ語/ラテン語)

 

【ソフト関連】

<DVD>

言語
├オリジナル(英語/ギリシャ語/ドイツ語/ラテン語)

音声特典

├J・リー・トンプソン(監督)による音声解説

映像特典

├当時の秘蔵映像と撮影風景
├メイキング・ドキュメンタリー:「メモリーズ・オブ・ナバロン」
├タレント・ファイル
├カール・フォアマンからのメッセージ
├オリジナル劇場予告編

 

<BD>

言語
├オリジナル(英語/ギリシャ語/ドイツ語/ラテン語)

音声特典

├J・リー・トンプソン(監督)による音声解説

├スティーヴン・J・ルービン(映画史学者)による音声解説

映像特典

├ナバロンの真実

├当時の秘蔵映像と撮影風景
├メイキング・ドキュメンタリー:「メモリーズ・オブ・ナバロン」
├タレント・ファイル
├カール・フォアマンからのメッセージ
├オリジナル劇場予告編

├メイキング・ドキュメンタリー集(『ナバロンの要塞』の構想/英雄行為を皮肉った叙事詩/メモリーズ・オブ・ナバロン)
├『ナバロンの要塞』の思い出(英雄の旋律/大作映画の復元/プロローグを彩る音楽/インターミッション/島を訪れた強者たち/“立入禁止”が撮影現場から消えた日/ロードス島のハネムーン/美しき来訪者たち)

 

【書籍関連】

 

<ナヴァロンの要塞>

 

形式

├紙

出版社

├ハヤカワ文庫

著者

├アリステア・マクリーン

翻訳者

├平井イサク

長さ

├393ページ