【作品#0015】切腹(1962) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

切腹

 

【Podcast】

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【概要】

 

1962年の日本映画

上映時間は133分

 

【あらすじ】

 

寛永7年(西暦1630年)、井伊家の屋敷に津雲半次郎(つぐもはんじろう)という浪人が訪ねてきた。彼は井伊家の庭先で切腹させてほしいと頼む。頼まれた斎藤勘解由(さいとうかげゆ)は先日、千々岩求女(ちじいわもとめ)という若い浪人が同じように切腹させてほしいと訪ねてきた話をするが…。

 

【スタッフ】

 

監督は小林正樹

脚本は橋本忍

撮影は宮島義勇

音楽は武満徹

 

【キャスト】

 

仲代達矢(津雲半次郎)

三國連太郎(斎藤勘解由)

石浜朗(千々岩求女)

岩下志麻(美保)

三島雅夫(稲葉丹後)

丹波哲郎(沢潟彦九郎)

松村達雄(清兵衛)

佐藤慶(福島正勝)

 

【感想】

 

カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。

 

当時29歳だった仲代達矢が50歳前後の浪人を演じたわけだが、それを感じさせない見事な演技だった。語り口、走り姿から殺陣の立ち姿など仲代達矢を見るためだけに本作を観ても良いくらいの名演だった。

 

「羅生門」を思わせる橋本忍の脚本も見事で、千々岩求女の話から津雲半次郎の話に繋がっていく流れはもはや気持ちいい。会話劇という一歩間違えれば退屈になりかねない題材だが、屋敷内を再現したプロダクションデザイン、じっくりと見せるカメラワーク、要所で使われる音楽も素晴らしく、終盤には殺陣の見せ場も用意され、娯楽作として申し分ない出来だった。

 

「武士道など上辺だけのもの」というセリフにあるように本作と始まりと終わりは鎧であった。主人公は死んでしまうが、武士道というプライドが井伊家をめちゃくちゃにするところに快感を覚えてしまう。邦画が生んだ時代劇映画の名作。

 

 

 

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