徒然なる枕草子VII 31「雀よりも自由に!」(心の中へ469) | isaoのブログ

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今朝早く、玄関扉を開けて駐車場を見下ろした。
(2F居住のため)
伊吹おろし激しく、粉雪が
北西の方角から吹く季節風によって
天高く舞い上がっていた。
今日の午前は、雑用で出かけなければならない。
私の心は憂鬱さに沈んだ。

僅かな時間で指先はかじかんで
痺れる様な痛みを感じたのだ。
さて、新年と共に心機一転
新しい会社で再起を試みた吾輩であるが
就業僅か一日を持ってあえなく
その会社を退職する次第となった。
蓋を開けてみると、

私に与えられた主たる仕事は無く
ただただ

正社員がやりたがらない辛い雑用仕事の全てを
私にやらせる魂胆だったのだ。
ひとつの仕事が終わるや否や
様々な正社員が次の雑用仕事を言いつけに来る。
そりゃぁ私は64歳の非正規社員なのだから
雑用仕事をするのは仕方がないのだろうが
扱いはまるで
濃奴を指図する大地主が持つ

尊大極まりない横着な振る舞いだった。
そして私は、全ての命令を拒否して
大地主から解放され

濃奴の身分から逃れたのだった。
つまり私は再び無職の身となったのである。
そして明日、新たな会社との面接が待っている。
人が来ない!集まらない!
と嘆く会社には哀しき共通点がある。
かつて戦国時代の雄、武田信玄は言った。
『人は城、人は石垣、人は堀、
情けは味方、仇は敵なり』
働き手を一個の人と見れない構図の組織に
優れた人材は集まらず、時の流れと共に
内部崩壊を起こす。
人手不足倒産だ。

幕は突然降ろされて(心の中へ468)
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先週、またまた兄を誘って映画を観て来た。
勿論その映画は「ゴジラ」である。
だけど今度は

モノクロ映像版『ゴジラ-1.0/C』である。
ストーリーはカラー版と変わらない。
しかし、今回は泣けた。
終始涙が止まらなかった。
つくずくと脚本の旨さに舌を巻き
そして心が震えた。
映画を観た帰り道、仕事の顛末を兄に話した。
「焦る事は無いさ。
ここまで来て焦る事なんてないさ。」
兄は宙に視線を浮かべて淡々と言った。
信号待ちをしている時、
フロントガラスの前を

低空飛行の雀が横切った。
私は久しぶりに雀を見たような気がした。
そして思わず口に出して言った。
「雀はいいな~。」
するとすかさず兄が言った。
「無職と言う事はだな、

或る意味
雀よりも自由と言う事なんだぜ!」
その言葉に私は叫んだ。
「座布団一枚!」