競争戦略をつくる際の決め手は、企業を、その企業を取り巻く環境との関係の中で見ることである。
5Forces分析とは、ハーバード大学のM.E.ポーター教授によって唱えられたフレームワークの1つであり、業界の競争状況や収益率は、

(1)新規参入業者
(2)競争業者
(3)代替品
(4)顧客(買手)の交渉力
(5)供給業者(売手)の交渉力、


という5つの要因(=5Forces)によって決まるという考え方である。

5Forces分析は、様々な業界に活用可能なフレームワークとして、発表から20年以上経過した今でも、多くの戦略分析家によって活用されている。

5Forces分析のポイント

ポイント1:定期的に分析を行い、不確実性の時代を乗り切れ!

不確実性の時代において、5Forces分析は、迫り来る脅威をあらかじめ予知し可能な限りそれらに備えることができるという点で非常に意義深いものである。
技術変化のスピードが速く、法改正が頻繁に行われ、M&Aなどの大型提携が日々行われるような現代においては、定期的に5Forces分析を行い、適切な競合・脅威の見極めを行うことが大切だ。
最低でも1年に1度は実施すべきだ。

ポイント2:分析内容は「俯瞰的に、モレなく!」が基本!

5Forces分析は、そのフレーム自体は5つの競争要因でモレなく分析できるものとなっているが、各々の要因についても、当然、視点のモレがあってはならない。
例えば、『新規参入の脅威』について分析する際には、
「規模の経済性の有無」
「製品の差別化度合い」
「参入障壁の高さ」
「仕入先のスイッチング・コスト」
「流通チャネル確保の困難性」
「政府や政策上の制限の有無」
「予測される報復」
など、幅広い視点からの様々な分析が必要になってくるのだ。

ポイント3:分析結果を活かし、最良の防衛ポジションを築け!

5Forces分析を進めていくと自ずと自社の長所と短所が見えてくる。効果的な競争戦略とは、5つの競争要因ごとに防衛可能なポジションを創り出すために、攻撃あるいは防衛のアクションを打つことを意味する。
つまり、戦略には攻めの戦略と守りの戦略があるのだ。業界の構造を与件として捉え、それに会社の長所短所を上手く適合させていくことが大切だ。