(今回はトカゲちゃんのお話です。写真などは出て来ませんが苦手な方は避けて下さいね)
今でもですが、ガーデニングを始める前は虫も爬虫類も大の苦手でした。
しかし!園芸、特にバラの栽培をしていたら苦手なんて言っていられませんよね
今では手袋ごしにハバチもカミキリもムンズと掴んで足で捕殺しています。(虫愛好家の方にはごめんなさい🙏)
(ちなみに最近はコガネムシとルリマリノミハムシが暴走中なので、花ごとビニール袋で包んで捕獲、キンチョールスプレーで必殺!しています。簡単にとれるので助かりますが、どんだけいるんだ?というくらい毎日獲れます)
我が家ではバラの支柱に黄色い虫取り用の粘着シートを下げているのですが、ある時ふと何か少し長めの大きな物が付着しているんです。
よーく見ると、なんと!
トカゲ🦎の子供
思わず
「コタロー!どうしてそんな所にっ⁉️」
と叫んでしまいました
庭には大・中・小の、キレイな青い線が背中にあるトカゲが生息していて、よく足元を横切ったり夜の窓の外に張り付いていたりして、
タロー・チュータロー・コタロー
と呼んでいるんです。
正直、得意ではないけれど、虫を食べてくれるし、意外と愛嬌もあるので家族で見守っています。
時々大穴に落ちてはい上がれないのでレスキューしたり、物の隙間から脱出出来なくなってるので物を動かしてやったりしているのですが、
そのコタローがなんと粘着シートにひっついているではありませんか!
おそらくシートについている虫を食べようと飛びついたか何かしたのでしょう。
死んでいるのかと思ったら動いたんです!
正直、迷いました。
「トカゲ〜! 手では触れない、おまけに粘着シートは虫だらけっ」
でもこのままでは確実に死んでしまう。
上手にはがせるか判らない。
でも…やるしかない
落葉を掴む為に使っているトングを持って来ましてね。すこーしづつ、すこーしづつ、尻尾からはがして行ったんです。
でも、粘着シートってスゴイ粘着力なので簡単にははがせないんですー。下手したらトカゲの方が壊れてしまう😣
慎重に慎重に、足の指も一本一本ゆっくりはがすんですが、すぐにまたくっついてしまう。
尻尾はいいの、また生えて来るから。
でもイモリと違ってトカゲの手足は再生されないとの事だったので手足が取れないようにゆっくりと。
「痛いだろうなぁ」と思うと涙が出て続けられなくなります
半分はがれた後で、胴体とアゴの部分をはがす時に、「キュー」って鳴くんですよ!
トカゲが鳴くなんて初めて知りました!!
でもいくら悲鳴を上げていても、ここで止めたらこの子は助からない。
はがしても助からないかも知れませんが、「ここでジワジワ死ぬよりいい」と思いましてね。
作業は続行
最後のアゴの部分がはがれたら、そのまま土の上に落ちました。
仰向けのまま動かない
そのままでは何かに攻撃されるので、トングでうつ伏せにしました。
でも動かないの。
「死んでしまった? でも落ちた時に頭を打って脳しんとうとか、死んだふりとか、かも知れない。」
しばらく見守ると、片手だけ動かし始めて、足で少し移動し始めたんです
良かった!
でも左手は動かせなくなっていました。
心配でしたが、あとは私の手が及ぶ範囲ではありません。そのまま見ないでいたら居なくなっていました。
付近を探しましたが見えないので、無事に逃げては行けたようです。
その後、タローやチュータローは見ましたがコタローには遭遇出来ていません。いても同じ個体かはわからない。
とにかく、無事に生存してくれる事を祈るばかりです
その後、粘着シートは全て取り外しました。
我が家の場合はアザミウマ(スリップス)による花弁の劣化を防ぎたかったので設置したのですが、
結局、虫もアザミウマもかなり取れたのですが、アザミウマの撲滅にはならなかったのと、とにかく正視できないような光景がシート上に展開されていたので精神衛生上耐えられなかったので止めました。
コタローの鳴き声が忘れられません。可哀想なことをしてしまいました
この夏1番の嫌な事件でした。
最後は綺麗な写真を載せておきますね!
今年新苗でお迎えした「プラム・グレイ」です。
一輪だけ咲かせました。
こんなお話を最後までお読み下さり、ありがとうございました。