お待たせしてすみません!これにて完結です(*゚ー゚)ゞ
 
 
前回のお話はコチラ
 
一話目からご覧頂ける方はコチラ
 
 

 

 


 
 
 
先にお風呂を頂いたキョーコは、言われた通りに蓮の寝室で待っていた。
 
そわそわ、もじもじ、キョロキョロとしながら……。
 
 
扉の向こうからカタンという物音が聴こえたことで、蓮もシャワーが済んだのだと認識する。
 
もうこのままシーツに包まって寝たふりでもしてしまいたい!という気持ちをなんとか抑えながら、蓮を待つキョーコ。
 
 
(大丈夫よ……あの雑誌は、何度も読んだもの……!)
 
 
 
この時までに幾度となく繰り返したイメージトレーニングを思い返しながら、飛び出そうな心臓を押さえるキョーコは、大きく息を吸い込んだ。
 
 
カチャリと開いた寝室のドア。
 
キョーコは目をぎゅっと瞑った。
 
蓮の足音が一歩一歩近づいてくるのが分かる。
 
するとーーー
 
 
「ひゃあっっ!!」
 
 
「クスッごめんね、驚かせて。飲む?」
 
 
頬に触れたひやりとした感触に驚いたキョーコは、蓮の手からミネラルウォーターを受け取った。
 
 
「キョーコ、緊張しすぎ。」
 
 
蓮は水を飲み終えたキョーコの額をトンと小突いた。
 
 
「…………っ///
 
 あ……髪、まだ濡れてる……」
 
 
濡れ髪にタオルを肩にかけたままの蓮を見て、キョーコは立ち上がった。
 
 
「え、いいよ。」
 
 
「ダメよ、ちゃんと乾かさなくちゃ!」
 
 
キョーコはバスルームへドライヤーを取りに行き、蓮の髪を乾かし始めた。
 
 
「ありがとう。」
 
 
「これでよし!とーーー」
 
 
ドライヤーをベッドサイドに置いたキョーコの手をすかさず握った蓮は、そのままキョーコに覆い被さった。
 
急に見せた蓮の雄の表情に、キョーコはごくりと息をのむ。
 
 
ゆっくりと近づく二人の距離。
 
そっと触れた唇。
 
 
啄むように軽く触れながら見つめ合い、次第に深くなり始める口づけ。
 
 
蓮の手はキョーコのパジャマのボタンを上から一つ、また一つと、外し始めた。
 
 
三つ目を外した所で蓮の手が止まる。
 
 
「………………本当にいいの?」
 
 
「……え?」
 
 
「……ダメなんでしょ?お嫁に行くまで……」
 
 
「……っ!///
 
 ダメ……ですけど……」
 
 
「……こんなにあからさまに俺を誘ってどうする気?
 
 あのアロマ……それ用だろう?」
 
 
「ーーーーっっ!!!!?//////」
 
 
「クスクス、気づかないとでも思った?
 
 だって、この間の俺の特集雑誌に載ってたの、そのまんま。」
 
 
「ーーーーー!!!
 
 よ、読んだのっ……!?///」
 
 
「全部は読んでないけど、その部分は……ね?」
 
 
ニヤリと嗤う蓮に、キョーコはしまったと思った。
キョーコなりに入念に準備をしたつもりが、全て蓮に悟られていたなんて……。
 
 
蓮を誘おうとした自分が恥ずかしくなったキョーコは、ベッドの上でうつ伏せになり顔を隠した。
 
 
「…………なんで隠れるの?
 俺、嬉しかったんだよ?
 キョーコが俺と、そういうことも含めて向き合おうとしてくれた、その気持ちが……ね?」
 
 
「…………///」
 
 
「…………してみる?」
 
 
「…………え……」
 
 
「最後まで出来なくてもいい。
 怖かったら言って、いつでも止めるから。」
 
 
「……そんなこと……出来るの……?」
 
 
キョーコはチラリと顔を上げた。
 
 
「うっ。うーん、そんな可愛い顔で言われると自信なくなるけど……」
 
 
「っ……かわっ!?///」
 
 
「でも、キョーコの身体と気持ちが追い付く所までで…いいよ。
 
 だから……しよう?ね?」
 
 
「………………は……い……」
 
 
 
↓ココカラは反転にて・・・(*/ω\*)
PCではドラッグして頂いて、スマホではコピーしようとしてみて下さいね。
内容はとってもぬるーーーーいので、R16くらいで大丈夫かと思います(^^)b
苦手な方はこのまま下へ↓飛ばして頂いてもお話は繋がります。
 
 
 
たまには会話のみのご想像にお任せモードで参らせて頂きます(笑)
とってもとっても短いです・・先に謝ります・・期待させておいて本当にごめんなさい・・・・・
 
 
 
 
「キョーコの肌……柔らかい……」
 
 
「あ……ダ……メ……」
 
 
「……可愛い……」
 
 
「……あ……ん……」
 
 
「ほら……ここも……」
 
 
「……やぁっ……」
 
 
「……隠さないで?」
 
 
「……恥ずかし……っ」
 
 
「キョーコ……ここ……分かる?」
 
 
「……わかんな……」
 
 
「お願い……力抜いて……」
 
 
「……っ……!」
 
 
「……ごめんね……痛い……?」
 
 
「……だいじょ……っ!」
 
 
「……無理しないで……」
 
 
「……してな……っぅ……」
 
 
「………………」
 
 
「……?」
 
 
「……やっぱり、いきなりは難しいね。」
 
 
「……ごめ……なさ……」
 
 
「謝らないで、キョーコ」
 
 
「……でも……」
 
 
「俺はこうしてキョーコに触れられるだけで幸せだから」
 
 
「……クオン……」
 
 
「これからゆっくりと時間をかけて慣らしていこう。」
 
 
「……ありがとう……」
 
 
「キョーコ、愛してるよ。」
 
 
 
 
 
 
 
残念ながら結ばれることは叶わなかったものの、互いの肌を重ねて、改めて気持ちを再確認できた蓮とキョーコ。
 
 
その日から、蓮が日本にいる間中、時間と体力が許す限り肌を重ねていった二人。
回数を重ねることで、徐々にキョーコの緊張も解れていき、少しずつ少しずつ心と身体を慣らしていった。
 
 
 
そうしてようやく二人が結ばれたのはそれから半年後のこと……
 
 
「ごめんなさい……」
 
 
「……どうして謝るの?」
 
 
「やっぱり……私なんかじゃ全然クオンを満足させてあげられなーーー」
 
 
蓮はキョーコの頬を両手で挟んだ。
 
 
「だから……」
 
 
ふぅ……と大きなため息を吐き出した蓮。
キョーコはダメ息を吐かれたのかと思い、瞳が揺れる。
 
 
「満足……してるかどうかって、俺が感じること……だよね?」
 
 
「……ふぁぃ……」
 
 
頬を摘ままれたままのキョーコは情けない声で返す。
 
 
「君は俺の初恋。
 
 好きで好きでたまらなくて、やっと気持ちの通じ合った大切な恋人。」
 
 
「……ふぁぃ……///」
 
 
「そんな大切な君に触れることを許されている……
 それだけで俺がどれほど満足してるか、分からない?」
 
 
「………………」
 
 
「思い返してみて?俺が君に触れて、不満気な顔……してたことあった?」
 
 
「………………」
 
 
キョーコは思い出してみた。
初めて肌を触れ合わせた日、その後の最後まですることが出来なかった日々。
そのどれを思い返しても、自分自身の腑甲斐無い気持ちは思い出せても、蓮が自分に向けて不満を見せたことは一度もなかったとーーー
 
すると、キョーコの目に滲んだ雫が一筋流れた。
 
 
そんなキョーコに蓮は優しく口づけを落とす……。
 
 
「分かってくれた?
 別にね、最後まですることや満足する事が目的なんかじゃないんだよ……」
 
 
「そう……なんですか?」
 
 
「まぁ……俺たち二人の赤ちゃんをつくる・・・という意味でなら、最後までしたいところけどね?」
 
 
「……クオン……」
 
 
 
 
 
それから数ヵ月後ーーー
 
 
今度こそ遅れたホワイトデーで渡した予約の指輪ではなく、本物のエンゲージリングと共に告げられたプロポーズと、クー夫妻への紹介と報告も無事に終えた二人。
 
あとは、日本での婚約発表記者会見を控えていた。
 
 
 
「尚、ちょっと電話してくるから、ここで待っていて頂戴ね。」
 
 
「別にここですりゃいいじゃねーか。」
 
 
「ダメよ、大事な電話なのよ?
 人が通るかもしれない場所では出来ないわ。」
 
 
「……分かったよ。」
 
 
尚は誰も通りそうにないホテルの通路に置かれたソファーへ勢いよく腰かけた。
 
 
カランーーーッ!!!
 
 
すると、座ったときに伸ばした足が灰皿を倒してしまい慌てる尚。
 
 
「んだよ、チッ!」
 
 
灰皿を起こそうと、腰を折り曲げて手を伸ばしたその時ーーー
 
 
カランッ
 
 
視界に入った革靴の先によって起こされた灰皿。
 
 
「あ、ども……」
 
 
尚が顔を上げると、その革靴の主はニッコリと微笑んで去っていった。
 
 
(…………な……んだ?
 
 あの…………パツキンのデカイにーちゃんは……)
 
 
どこかで見たことがあるような気はするものの、思い出せない尚。
 
 
「お待たせ尚、行くわよ。」
 
 
「あぁ……」
 
 
祥子の運転する車に乗り込み、なおも先程の人物について考えを巡らせていた尚。
 
 
「あら、さっきのホテルね。
 業界人が多かったのは何か会見があったからなのね。」
 
 
カーナビのテレビ中継の内容に気がついた祥子。
 
 
「あああああああああああああ!!!!!」
 
 
キュキューーーーーッ!!
 
 
「何よ、尚!ビックリするじゃない!」
 
 
「あんの野郎ーーーーーー!!!!!」
 
 
 
 
 
『私敦賀蓮ことクオン・ヒズリと京子は、昨日婚約致しましたことをここにご報告させて頂きますーーー』
 
 
 
 
Fin.
 

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ありがとうございましたーー。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
色々期待外れで本当にごめんなさい・・
結局、限定にも小部屋にも持っていけるような内容に出来なかったですf^_^;
10のマナーにご協力くださいました皆様、そしてリク主様♡ここまでお付き合い下さいました皆様、本当にありがとうございました(*^^*)