「おやすみ。」


チュッ




*   *   *



……

あれ?温かいな……

この枕は湯たんぽ機能なんてなかったはず……



それに……この感触は……




「ん…」


今…声が


「く……」


く?


「くるしいです…」


えっ!?


「もがみさ……っ!?

  どうしてここに……」


「…?」


うっ、ダメだ。
そんな顔で見上げないでくれ…


いや、待てよ?

俺、寝てたんだよな?

最上さんからもらった羊枕を抱いて…

それがどうして最上さん自身に……?


ということは……



これは、夢?



確かにここは俺の家の寝室だ。

普通に考えてもみたら、この状況はあり得ないだろう?


じゃあそうだ。

やっぱりこれは夢なんだ。



夢なら……



「最上さん」


「はい?」


返事はしてくれるんだな。


「今日俺、誕生日なんだ。」


「…知ってますよ?」


お、案外ちゃんと答えてくれるんだな。


「プレゼント……またもらえるのかな?」


「もちろんです!

  でも……」


「でも?」


「あ、あんまり期待しないでくださいね?///」


うっ……この至近距離でこれはやばいな……


いや、でもこれは夢……


「君からもらえるのなら、何だって嬉しいよ。」


「……くるし……っ///」


「あぁ、ごめん、つい。」


抱き締めてもあまり嫌がらないな。
それに逃げ出さない。

俺もたまには都合のいい夢を見るもんなんだな。


「ねぇ、最上さん?」


「はい?」


「俺が一番欲しいもの……分かる?」


「えっ!?///

  えっと、その……///」


おや?この反応はまさか……


「…………君だよ。」


「……し、知ってます……///

  だってさっき……///」


さっき?

あぁ。寝る前の記憶と混ざってるな……
なんか不思議だな。


「知ってて俺の夢の中に出てきてくれたの?」


「…………?」


そこははっきり答えないんだな。

まぁ、夢なんてそんなもんか。


でもこれが夢なら…………



「ねぇ……キス……してもいい?」


……


…………



………………てし。


「それはダメ……です///」


「……。」


チッ。


「それは……現実の私に……してください。」


えっ!?




*   *   *




薄ぼんやりと目を開けると、消し忘れたベッドサイドの灯りに照らされた羊枕が、俺の腕の中ですやすやと気持ち良さげに眠っていた。

ほら、やっぱり夢だった、なんて思いながらも、きっとあれは神様からの誕生日プレゼントかな?なんてね。


本当になんて都合のいい夢を見たのだろうか……。


俺は小さな期待を胸に、もう一度眠りに就いた。





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・・・(/ω・\)チラッ

おねだり頂いた方々ありがとうございましたー(*´Д`*)

え?どういうこと?
って感じの二人の夢のリンクとなりましたが(*´艸`)←書いてる本人にもよくわかりましぇんww

この蓮バージョンを朝から仕事の移動中にカキカキφ(..)していたものの、夜に仕上げようと思ってたらなんと寝落ちしてまして(笑)
こんな時間になっちゃったぜよΣ(゚д゚lll)
朝アップだと蓮誕気分薄れちゃうかなと思い、こんな夜中にすみません(´-ω-)人

ではでは本日もおやすみなさーい♪(。-ω-)ノ