「そういえば……あの時も同じようなこと言っていましたよね……?」


恋人として迎えた蓮の誕生日。

二人とも仕事はオフではなかったけれど、キョーコの前の日からの仕込みで段取りよく用意したお祝いの手料理で、なんとか “夕飯” と呼べる時間に食べることもでき、キョーコの作った小さめのバースデーケーキでささやかに二人だけのお祝いをしたあと、はにかむように渡したプレゼント。

蓮にとっては愛しいキョーコが用意してくれたというだけで嬉しいプレゼントの中身は然(サ)ることながら、気恥ずかしさから頬を染め上目遣いで渡してくれるその愛らしい姿が何より嬉しくて、開封も早々に抑えきれず寝室へ……。

そして、いつもと同じであって同じでない濃密な時間を過ごしたあと、蓮が呟いた一言にキョーコが反応した。


「……ん?

“俺が俺で生まれて来た事に感謝する” ?」


「そう、それですっ!
……確か、グアムでコーンの姿で会ったとき、コーンが帰るときにも言っていましたよね……

正直、その……///
あの時はそれどころじゃなかったので、うろ覚えでしたけどっ……///」


少し不貞腐れたように、込み上げる恥ずかしさを隠しきれないキョーコ。


「……ふふっ、ごめんね?
不意打ちでキス……しちゃったもんね?
そういえばあの時腰抜かしてたよね……“キョーコちゃん?”」


「んもぅっ!“コーン” の意地悪っ!」


キョーコは俳優の顔に後が付かないよう、優しく蓮の頬をつねる。


「ごめんごめん。
ほら、あの時キョーコに呪いを解いてもらっただろう?」


ちょんちょん、と自身の唇を指差す蓮。


「っ///はい……///」


「あれで、本当に心が軽くなったんだ……。
リックには申し訳ないと思いながらも、俺自身もこれからは前を向いて歩いていこう、と思えた。
キョーコのおかげだよ?」


神々スマイルで優しく微笑む蓮は、腕の中のキョーコの後頭部をそっとなでながら話をした。


「そんなっ……私のおかげだなんて……」


「本当だよ?
俺は君に再び出逢えて、君に恋をして、一時はリックを取るか君を取るかでも悩んだこともあったけど……
それでも君との未来を望むことを選んだんだ……。」


「そう……だったんですか……///」


「うん、だから、今ではこうして生まれてきたことに本当に感謝している。」


蓮は腕にぎゅっと力を込めてキョーコを抱き締めた。


「私も……私も感謝しています。
母が私を生んでくれたことにも……
久遠さんが生まれて来てくれたことにも……。」


互いに視線を合わせた二人は、どちらからともなくそっと唇を重ね合わせた。

ここにいるという存在を確かめ合うかのように、そのまま二人は再びシーツの海へと沈んでいった……。





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蓮さまー!お誕生日おめでとうございましたぁ♪ヽ(´▽`)/

こんにちは。ややスランプ気味の遅刻魔popipiでっす(`・ω・´)ゞビシッ!!

諦めたらそこで試合終了だよ?となぅでたくさんの安西せんせーに励ましてもらい……(笑)
せんせー!おいら補欠です!試合に出てません!なんて泣き言いいながらも何とか……♪(/ω\*)←ナンノコトヤラ

実はこれ、あれです。
もう知っててくれてる方あんまりいないかも?な我が家のプチシリーズ。
『成立後、あの日を振り返る』
の新作としても置いておきます♡
(テーマ等から探していただけると嬉しいです)

基本知識薄っペラペラなpopipiは、原作から派生したお話しか書けない残念さを最大限に活かしたシリーズです(`・ω・´)ゞビシッ!!←開き直り
オチは決まってだいたいチューするというお決まりです(///∇///)ワハ♪

こ、これなら……と思って、皆々様の蓮誕拝読前に……⌒ヾ(*´_`)ポイっと投げさせて頂きますっ!
なので、被っていたらごめんなさいぃ(;´Д`)ノ

バレンタインも目前ですが……スランプ気味のおいらは書けるかどうか分かりましぇん(´▽`;)ゞ

とりあえずこれからのんびりと拝読の旅に出たいと思いまーす(*´∀`)♪