またも参加させて頂きましたっ(*≧∀≦*)
リンクバナー画像:『十把一絡』ロックロック様より
※無断転用厳禁※
最上キョーコ17歳。
昨年、大好きだった幼馴染みと一緒に夢を追いかけて上京したものの、家政婦扱いされた上、地味で色気のない女だと、酷い棄てられ方をした私は、二度と恋なんてしないと決めた。
それでも先日、こんな地味で色気のない私でも、初めて男性から交際を申し込まれた。
相手のペースに押されるがままに、それでもこんな機会は二度とないかもしれないと、好きかどうかも分からないままお付き合いをすることに…。
「おはようございます。貴島さん。」
「おはよう、キョーコちゃん。
秀人、とか秀ちゃんって呼んでっていつも言ってるのに…」
さらっと肩を組んでくる手馴れた手つきに、一瞬ビクつきながらも笑顔で応える私…。
「いえ、やっぱり先輩ですし…
なかなか慣れなくてすみません…。」
「いや、いいんだけど…。
それより、さ?
ホラ、今日こそ身体の相性も確かめたいなぁ、なんて。どう?」
確かにお付き合いは始めたけれど…、
それはちょっと、まだ……。
「ごめんなさい…。
今日もお店の手伝いをすることになっているので……。」
この断り方もそろそろ何度目か分からなくなってきた…。
それでも無理矢理に…ということをしようとはしない彼の優しさに甘えて、一線を超えないようにと予防線ばかり張ってしまっている私…。
そんなある日とうとう…。
「キョーコちゃん………。
やっぱり俺…、もう耐えられない……っ」
あぁ、ついにこの日が来てしまうのね…。
私もこの先の自分の人生に何か役に立つかもしれないし…と、
未だ好きかどうかも分からない、この彼を許してしまうことを決意しようかと思ったその時ーーー
「ーーー男が、出来たんだ。」
ーーーーーー。
「はい??」
「俺、男が出来たからーーー。
悪いんだけど、別れてくれないかな……?」
「………えっと……??」
どうしよう……、2回言われたのに、意味が分からない…。
「俺さ、付き合ってからこんなにヤらせて貰えなかったのって、今までで初めてで……。
最初はとうとうこの禁.欲生活におかしくなったのかと思ったんだけどさ……。」
その男の人を思い浮かべているのか、なかなかにイヤらしい顔つきで顎をなでている彼…。
なんて返事をしたらいいのかも、もう分からないわ…。
「もうこの際ヤらせてさえくれれば誰でもいっか!
って気持ちが強くなっちゃって…。
そういう訳だから!じゃっ!」
何だか清々しいくらいの爽やかな笑顔で去っていった彼。
人生、何があるか本当に分からないわね…。
次こそはちゃんとした新しい恋、見つけられるかしら、私ーーー。
実はそう遠くない未来とは気付かずに、私は広く青い空を仰いだ。
Fin.
蓮サン不在ですみません…f(^^;
某○ぅで、ロoクロoク様(←全然隠れてない)が呟かれた、
間違えて「彼に男が“出来た”と告白されたら」とリンク貼りそうだった、という一言でこんな妄想が・・・(笑)
誰なら男が出来そうかな、と思ったら貴島さんに白羽の矢が立ちました(* ̄∇ ̄*)
お相手まで誰か立てようと思って書き始めたはずが、、、
皆さんのご想像にお任せする形になってしまいましたー♪