フランスのポップスも、イタリアのポップスも最近はあまり耳にしなくなりましたが、なにかの拍子に脳内再生する歌があります。 

 

今日のお題は、「あまい囁き」(「Paroles paroles」、イタリア語で「言葉、言葉」という意味)です。

 

もちろん一番知られているのは、ダリダとアラン・ドロンの濃密な感じのデュエット、と言ってもドロンさんは歌うというより、語っていますね。 しかも2019年にリメイクされた映像付きをYouTubeで見つけましたので、とても新鮮に思えます。

 

この曲、元はといえばイタリアのポップスで、レオ・キォッソとデル・レが作詞、ジャンニ・フェリオが作曲した1972年の曲。最初はミーナが俳優のアルベルト・ルーボを相手にデュエットしたレコードが同年イタリアで大ヒットしたのですが、それをフランスの女性歌手ミカエルが仏語詞をつけ、ダリダ=ドロンのデュエットとしてレコード化されて、世界で知られるようになったそうです。 

 

これがオリジナルのイタリア語デュエット歌唱です。ミーナとアルベルト・ルーポ。

 

カナダのセリーヌ・ディオンが、お得意のフランス語でアラン・ドロンとテレビでデュエット歌唱(1996年)を披露しています。ドロンさんは、この時61歳ですが、渋いですね。

 

次はロシアの女性歌手、ステラ・ジャンニがドロンさんとデュエットしています。時に2009年だそうです。  

 

比較的最近でも、フランスで歌われているみたいです。 クレール・ケームが、T.Hugues(読みが分かりません)と2013年にフランス語でデュエットしています。

 

 

最後は、やはり中村晃子と細川俊之のデュエットですね。  

   

 

イタリアン・ポップスがフランス語に翻訳され、世界各地でデュエット曲として人気になった「あまい囁き」。

 

これもアラン・ドロンがデュエットを買って出たことが、ヒットの秘訣だったのでしょうね。