1929年にアンディ・ラザフ作詞、ドン・レッドマン作曲(作詞もアンディと共作)で世に出た曲が「Gee Baby, Ain't I Good To You?」。 

 

「ボクはキミにとっていい人だろ?毛皮のコートもキャディラックも買ってあげたんだもの・・」と歌詞を綴ったアンディ・ラザフは、ファッツ・ウォーラーが作曲して歌った「浮気はやめた」や「ハニー・サックル・ローズ」の作詞者でもあります。 いきなりですが、圧巻のエラ・フィッツジェラルドのスタジオライブ映像がYouTubeに上がっていました。

 

しかもパブロレーベル時代に人気デュオだったジョー・パスのギターをバックに歌っています。もうこれ1曲でも満足の「ジー・ベイビー・・」です。1975年の映像です。

 

 

 

エラの後には、この人くらいでないとね。ビリー・ホリデイの代表曲でもあります。1957年のヴァーヴ盤の録音音源です。  

 

珍しい中本マリの映像が見つかりました。TV番組での「ジー・ベイビー・・・」です。素晴らしい歌唱にシビレます。メンバーは、 1997 Studio Live (Live at Jazz Cafe - TV show) 中本マリ (vo)、 House band : JAZZ GROOVIES 秋山一将 (g) 鈴木宏昌 (p) 加瀬達 (b) 村上 寛 (ds)

 

 

アンドレア・モティスのキュートな歌唱は、2012年の映像です。アンドレアはスペイン出身の28歳のトランペッターで、シンガー。ちょっとブロッサム・デアリーを思い出してしまいました。

 

 

 

最後の1943年のキング・コール・トリオの演奏は、ピアノのみならず歌ももちろんキング・コールで、しびれます。当時のキング・コールのトリオは、ピアノ(ヴォーカル)、ギター、ベースの編成で、ドラムレス。これで一斉を風靡したのですが、シンガーとなる前の時代の貴重な歌唱+演奏です。

 

 

 

「ジー・ベイビー・エイント・アイ・グッド・トゥ・ユー」はブルースナンバーなので、アップした映像以外にも、ドクター・ジョンや、日本のブルースギタリストがカヴァーしているのです。 

 

この曲は、女性が歌う時は、プレゼントした品を変えてうたうそうです。男にダイヤなんてね、猫に小判みたいなものといっても、海外の方には通じないでしょうが・・・。