1954年にマイルス・デヴィスが作曲したということになってはいますが、どうやらサックス奏者のエディ・クリンヘッド・ヴィンソンが作ったというのが有力説なんだそうです。 

 

マイルスはこの曲を3枚のアルバムに収録しています。 でも歌モノが好きなボクは、アニタ・オデイの『SINGS THE WINNERS』のA面4曲目に入っている「FOUR」にノックアウトされました。以来、マイルスより多く聴いています。このスピード感にしびれます。

 

 

実はこの曲を探しまくったのですが、カヴァーの歌ものはほとんどありません。やはり次のオススメはボクの大好きなランバート、ヘンドリックス&ロスのアルバム『THE SWINGERS』に収録されているヴァージョンが愛聴盤のレコード音源かなと思って探したところ、YouTubeに1961年の彼らがステージでライヴの動画が見つかり、欣喜躍雀(なんてね、ほとんど死語ですね)。これだけでも取り上げる値打ちありと記事に上げました。 ランバート、ヘンドリックス&ロスのステージでのライヴで歌う「FOUR」、素晴らしいです。

 

 

 

せっかくの名曲なのにわずか2ヴァージョンかと残念に思って、あちこち探していたところ、最新の映像を見つけました。ヴェロニカ・スウィフトというまだ20歳代の女性シンガー、とてもステキな「FOUR」でした。小さなジャズ・クラブかスタジオのようですが、このスウィング感がとても気に入りました。明日に繋がる希望みたいなシンガーを見つけて嬉しいpopfreakです。 グループクレジットは、Emmet Cohen Trio feat. Veronica Swift & Johnny O'Neal 。曲は「Four」です。

 

 

 

やはり最後はマイルスの1964年のライブ盤『FOUR & MORE』から、超絶早いスピードの「FOUR」です。

 

 

 

「FOUR」は、歌い手にはハードルが高いナンバーです。この早口言葉のようなスピードに乗れるシンガーでなければ、こなせない。アニタにせよ、L,H & Rにせよ、歌える人が限定される珍しい曲かもしれません。