ブログ"Blowin' in the music"を始めて10年を優に超えます。投稿した楽曲は、700曲を超えているので重複投稿の恐れがあります。いままでにも自分で過去に投稿していても重複したと気づかずに、読者の方から指摘されることも何度かあります。今日のこの曲も不安ですが、新しいシンガーの動画もあるので、投稿してみました。
この曲「ア・フォギー・デイ」(古い資料では「霧の日」と邦題がついています)は、フレッド・アステア主演の映画『踊る騎士』1937年のために ガーシュウィン兄弟が作ったナンバー。映画の相方はジョーン・フォンテーンですが、この歌をアステアが歌うシーンは一人です。いつ見ても、フレッド・アステアのスマートさにはしびれます。 フレッド・アステア「ア・フォギー・デイ」
フランク・シナトラは、アステアとビング・クロスビー両者のいいところを引き継いだといわれます。ボクはキャピトル時代のアルバム『Songs For Young Lovers』を愛聴してきましたが、この曲が収録されている名盤です。ここではレコード音源ではなく、ライヴ映像です。
ボクの好きなエラ&ルイのデュエット盤より「ア・フォギー・デイ」。ここではヴァースからルイが歌うところがいいですね。
この人の霧といえば、サンフランシスコですが、ロンドンの霧も歌っています。トニー・ベネットのこのスタジオライヴは、MTVのアンプラグドでの映像です。
今年のグラミー賞で、見事新人賞を獲得したジャズ・シンガー、サマラ・ジョイの「ア・フォギー・デイ」。ロンドンの炭鉱ゆかりの運河を船で運行しながら船上で演奏する企画シリーズ。渋いですね。”Coal Drops Sessions”というのだそうです。さすがにサラ・ヴォーン賞に輝いた実績があるだけに、歌唱もサラさんを思わせます。
ダイナミックな歌唱で人気のダイアン・リーヴスが、ジェイムズ・モリソン・トリオとBBCコンサートオーケストラをバックに「ア・フォギー・デイ」を歌っています。
最後は動画ではないのですが、その声を聴くだけでマイケル・ブーブレにしびれます。彼はカナダ出身です。
灼熱の夏にあって、重い霧に沈むロンドンの街並みを思うだけでも清涼感漂う名曲「ア・フォギー・デイ」。ガーシュウィン兄弟のセンスが光りますね。
オリジナルタイトルは、「A Foggy Day In London Town」でしたが、長いためにいつしか後半のロンドン・タウンの部分は表記されなくなったみたいです。
それにしてもロンドンのような大都市を「シティじゃなくて、タウンと呼ぶのかな?」という昔からのボクの素朴な疑問はいつまで経っても解消されないままです。