暑い夏、少しはクールな感じのナンバーを探してみました。ボクは、ボズ・スキャッグスのスタンダード集CDでこの曲を聴いて、とても冷めた印象深い歌唱だったことを思い出しました。 

 

この「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」を作ったのは、「ケ・セラ・セラ」や「ボタンとリボン」、「モナリザ」などの懐かしの名曲を多く生み出したコンビ、ジェイ・リヴィングストーンとレイ・エヴァンスのコンビによる1956年のナンバーです。 同年の映画『スカーレット・アワー』でナット・キング・コールが歌って知られたようですが、YouTubeでそのシーンが見つかりました。映画の内容は詳しくは分かりませんが、いわゆるフィルムノワールのタイプの映画だそうです。

 

 ナット・キング・コールで「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」

 

 

次は遅咲きといわれた女性ジャズ・シンガー、シャーリー・ホーンの「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」です。録音した時(2003年)はすでに御年69歳ですが、なかなか聴かせどころをわきまえている感じです。 シャーリー・ホーンの「ネヴァー・レット・ミー・ゴー

 

 

ダイナミックな歌唱でお馴染み、ダイナ・ワシントンのヴァージョンです。  

 

歌唱法にクセがあるナンシー・ウィルソンの「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」です。歌詞を縮めたり、伸ばしたりが彼女の持ち味です。

 

 

歌もの最後は、ボクがボズ・スキャッグスのスタンダード集のアルバム『but beautiful』を愛聴していた時に、心に残った「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」です。

 

もちろん『シルク・ディグリーズ』とか、『ミドル・マン』とかのAORブームが終わってずいぶん経っています。発売は2003年で、GRAY CAT RECORDSというレーベルから出ていたCDの2曲目です。冒頭の写真がそのCDです。国内盤は出ていなかったのではないかな?

 

 

 

演奏ものも多くありますが、5年前に49歳の若さで亡くなったトランペッター、ロイ・ハーグローヴが2007年にパリのライブハウスで演奏した「ネヴァー・レット・ミー・ゴー」が素晴らしいので、最後に聴いてもらいたいと思います。  

 

夕方にこの曲を聴くと、少しはクールな風が流れてくるような気分になりますね。さて本日で関東の梅雨も明け、また暑い夏がぶり返しやってきますので、一服の清涼剤にお薦めの1曲です。